
「満洲国」時代の建築物が睥睨する様に圧倒された
日本人が夢見た満洲という幻影 中国東北部の建築遺構を訪ねて
船尾修=写真・文
戦後75年をすぎてもいたる所に残された威圧感のある美しい建築物。日本の面積の約3倍の面積を持つ「満洲国」のほぼ全域に足を延ばし、約400ヵ所の残存建築物を調査・撮影。1932年の「建国」から90年、読者によりリアルに「満洲国」という国家が生まれた背景と日本とのかかわりなどを中心に伝えるフォト紀行。
著者情報
船尾修
写真家。1960年神戸市生まれ。筑波大学生物学類卒。出版社勤務の後、フリーに。アフリカ放浪後に写真表現の道へ。著書に『カミサマホトケサマ国東半島』(2017年、青冬社)、『フィリピン残留日本人』(2015年、青冬社)、『南アフリカ共和国(世界のともだち)』(2014年、偕成社)、『カミサマホトケサマ』(2008年、青冬社)、『循環と共存の森から—狩猟採集民ムブティ・ピグミーの知恵』(2006年、新評論)など多数。第25回林忠彦賞、第9回さがみはら写真新人奨励賞、第16回さがみはら写真賞、第1回江成常夫賞などを受賞。現在は大分県の中山間地にて無農薬で米作りをしながら作家活動を続けている。

日本人が夢見た満洲という幻影 中国東北部の建築遺構を訪ねて
定価3,080円
(本体2,800円)
2022年7月