高齢になって、たとえ認知症になっても、その人らしく生きるすべはあると信じるケアマネジャーの弥生。人生の晩年を豊かで、人間らしくまっとうできる社会であってほしいと願いながら、一人ひとりに親身に寄り添う。仕事への誇りと悩み、担当する要介護者との交流を通して、人との出会いを大切に暮らす日々を描く長編。
著者情報
工藤勢津子
青森県生まれ。日本民主主義文学会会員。著書に短篇小説集『遠い花火』(2014年、日本民主主義文学会 / 光陽出版社)、長編小説『雨霽れよかし』(2019年、本の泉社)
黄昏(たそがれ)にやさしく
定価2,310円
(本体2,100円)
2022年11月