
統一協会の異常な行状の背景、狙いとは――彼らの"聖典”『原理講論』に踏み込んで解明した『勝共連合』を新装・再刊! 宗教研究者で日本共産党宗教委員会責任者だった著者による、宗教の衣をかぶった反共謀略集団の解明は今日でも生命力があります。旧版刊行後の動向も含むジャーナリスト・柿田睦夫氏の解説も必読です。
目次や構成
<目次>
- 再刊にあたって 柿田睦夫
- 序 章
- 第一章 国際勝共連合=統一協会とは
- 1 危機の時代と反共主義
- 2 反共主義の新しい行動部隊
- 3 韓国型暗黒政治の持ち込み
- 第二章 金とセックスと反共と—文鮮明の実像
- 1 文鮮明の私財形成術
- 2 文鮮明の奇怪な経歴
- 3 集団結婚式—鄭論文による解明
- 第三章 「文鮮明機関」への判決—アメリカでの活動
- 1 情報将校・朴普煕の暗躍
- 2 文鮮明の渡米以後
- 第四章 反共謀略活動の「聖化」—日本での活動
- 1 初期の日本統一協会
- 2 反共運動への転換
- 3 八〇年代の新しい策謀
- 4 日本語版『原理講論』は何をかくしたか
- 5 日本語版と原本の対照
- 第五章 「洗脳」して「戦士」に
- 1 勧誘の手口
- 2 告発されたインチキ募金・販売
- 第六章 「神とサタン」の反共〝教義〟
- 1 その基本的特徴
- 2 神の存在証—明荒唐無稽な「哲学」
- 3 「性的」教義としての堕落論
- 4 朝鮮語を使うメシア
- 5 反共的蒙昧主義
- 6 侵略的ファッショ史観
- 結 章
- あとがき
著者情報
日隈威徳
1936年鹿児島県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。日本共産党中央委員を長く務め、同宗教委員会責任者などを歴任。『宗教政治論の試み』(2013年、本の泉社)、『宗教とは何か』(同前、2010)、『いま、宗教者と語る』(白石書店、1992)、『宗教と共産主義』(新日本、1985)など著作多数。2019年死去。

統一協会=勝共連合とは何か<新装版>
定価1,980円
(本体1,800円)
2022年10月