大切な資源を生み出す海。しかしアワビやウニの餌になる海藻が育たない海域が広がっている。著者はそれを「海の砂漠化」と呼び、原因が陸―人間の活動にあることを解明。打開の道を提唱する。さらに、温暖化防止に必要な視点や原発依存・福島第一原発の処理水問題への警鐘なども。わかりやすい科学エッセイ!
著者情報
松永勝彦
北海道大学名誉教授。1942年三重県生まれ。立命館大学理工学部化学科卒業、大阪大学大学院工学研究科修了。理学博士。1986年から北海道大学教授。森林が河川、湖、沿岸海域の生物生産にはたす役割について研究。著作に『森が消えれば海も死ぬ 第2版』(2010年、講談社)、『危機と共生』(共著、角川学芸出版、2004年)など。環境の研究にたずさわる研究者に贈られる第一回環境水俣賞(1992年)受賞。
「海の砂漠化」と森と人間 環境研究者のつぶやき
定価1,540円
(本体1,400円)
2023年4月