この党が日本の政党で最も長い歴史をもっていること、知っていますか? 戦前、戦後の歴史、世界史の流れのなかで果たした役割、開拓と苦闘の歩みを、日本の今と未来を見つめながらまとめました。様々な勢力から非難や攻撃を受け、それを打ち破りながら、鍛えられ、自己改革の努力を貫いてきた真の姿を語ります。
目次や構成
<目次>
- 第一章 日本共産党の創立と戦前の不屈の活動(一九二二〜四五年)
- (1)党創立と初期の活動(一九二二〜二七年)
- 党創立の歴史的、国民的な意義
- 一九二三年の党弾圧と再建への努力
- 治安維持法(一九二五年)、無産政党の結成
- 一九二六年の党大会と運動の広がり
- 中国侵略に反対して
- (2)〝ここに日本共産党あり〟の旗を掲げて(一九二七〜三五年)
- 「二七年テーゼ」と「赤旗」の創刊
- 日本共産党とコミンテルン
- 普通選挙法による最初の総選挙(一九二八年)
- 三月十五日の大弾圧に抗して
- 一九二九年の「四・一六事件」。大恐慌下の闘争
- 中国侵略の開始と日本の政党
- 「三二年テーゼ」――侵略反対と人民革命の旗
- 野蛮さをくわえた残虐な弾圧
- 日本共産党に参加した女性たちの不屈の青春
- 中国侵略の拡大に反対して
- 市川正一らの獄中・法廷闘争と党中央への弾圧
- 第二章 戦後の十数年と日本共産党(一九四五〜六一年)
- (1)敗戦後の政治体制の変化と党の発展(一九四五〜四九年)
- 連合国による占領とアメリカ
- 第四回大会での党再建(一九四五年十二月)、第五回党大会(四六年二月)
- 労働組合、農民組合などの組織化と再建
- 政党の再結成(一九四五〜四六年)と憲法試案
- 戦後初の総選挙と民主戦線結成への努力
- 憲法制定議会と日本共産党
- 「二・一ゼネスト」の準備と禁止命令(一九四七年)
- アメリカの対日占領政策の転換
- 「民族独立」をかかげた第六回大会(一九四七年)
- 極東国際軍事裁判、コミンフォルムの結成
- 一九四九年一月の総選挙での躍進と党の弱点
- (2)スターリンの干渉と「五〇年問題」(一九五〇〜五五年)
- スターリンの干渉作戦
- 「論評」にたいする当初の対応(一九五〇年一〜三月)
- 分派の組織と党中央の解体(一九五〇年四〜六月)
- 党の分裂と「北京機関」
- 党中央の解体と武装闘争論に反対して
- スターリンの準備した「五一年文書」
- 朝鮮戦争と日本
- 独立と平和のための活動
- サンフランシスコ平和条約と日米安保条約
- 沖縄、奄美などでの復帰運動の展開
- (3)六一年綱領の決定と自主独立の立場の確立――「五〇年問題」の教訓(一九五五〜六一年)
- 党史上のきわめて重要な時期
- 「五〇年問題」の歴史的教訓
- 一九五〇年代後半の内外情勢のなかで
- 「党章草案」の発表と綱領討議
- 第七回大会(一九五八年)
- 「日曜版」の創刊。党勢倍加運動
- 「安保共闘」の結成へ
- 安保反対闘争の大きな広がり
- 安保・三池闘争の意義
- 八十一ヵ国共産党・労働者党代表者会議(一九六〇年)
- 綱領問題での民主的な討論
- 第八回大会党綱領の決定――(一九六一年)
- 第三章 綱領路線の確立以後(一)――一九六〇〜七〇年代
- (1)綱領路線にもとづく各分野での開拓的な努力
- 統一戦線の旗をかかげて
- 革新都政の実現へ(一九六七年)
- 本格的な政策活動への道をひらく
- 住民運動と力をあわせて
- 党建設の開拓的な努力
- (2)ソ連、中国、毛沢東派の干渉とのたたかい
- ケネディ政権と各個撃破政策
- ソ連共産党の干渉とたたかって
- 国際統一戦線をめぐって。ベトナム労働党との会談(一九六六年)
- 毛沢東との会談とコミュニケの破棄
- 毛沢東派の干渉をうちやぶって
- 一九六八年の北朝鮮訪問――「南進」問題の誤りをただす
- チェコスロバキア侵略へのきびしい批判(一九六八年)
- (3)日本共産党の「第一の躍進」――一九六〇年代末〜七〇年代
- 第十一回大会。発達した資本主義国での革命(一九七〇年)
- 一九七二年総選挙での党の躍進
- 沖縄人民党の日本共産党への合流
- 第十二回大会と民主連合政府綱領の提案(一九七三年)
- 反共戦略とのたたかい
- 第一三回臨時大会。「自由と民主主義の宣言」(一九七六年)
- 革新自治体の広がりと共・社両党首間の三度の合意
- 公明党右傾化の新段階と福田・大平内閣
- 一九七〇年代の世界と日本共産党
- 干渉の誤りをみとめさせた日ソ両党首脳会談(一九七九年)
- 第四章 綱領路線の確立以後(二)――一九八〇〜九〇年代
- (1)「オール与党」体制とのたたかい――一九八〇年代
- 「社公合意」と革新懇運動の提唱
- 臨調「行革」、新自由主義路線と対決して
- 「戦後政治の総決算」路線とのたたかい
- 消費税導入をめぐる攻防
- 「一進一退」となった国政選挙と党づくりの努力
- (2)覇権主義とのたたかいとソ連・東欧の支配体制の解体
- ソ連のアフガニスタン侵略と大国主義・覇権主義への批判
- 世界平和と核兵器廃絶をめぐる国際論争
- 「新しい思考」路線と干渉主義に抗して
- 北朝鮮の国際的無法、中国・天安門事件と党の立場
- 東欧諸国の激動にさいして
- 歴史的巨悪の党、ソ連共産党の解体を歓迎
- (3)一九九〇年代の政治状況と日本共産党の「第二の躍進」
- 湾岸戦争と自衛隊の海外派兵
- ゼネコン汚職、金権腐敗政治追及の先頭にたって
- 自民党政治の継承者――「非自民」政権との対決
- 自社さ連立政権と国民負担増・大銀行救済への怒り
- 日米安保の地球的規模への拡大、海外派兵立法とのたたかい
- 日本共産党の「第二の躍進」のはじまり
- 一九九八年参院選での歴史的躍進と「総与党化」体制の崩れ
- (4)世界の平和秩序をきずく課題と野党外交のはじまり
- ソ連解体後の世界とアメリカの「一国覇権主義」
- 中国共産党との関係正常化(一九九八年)
- アジア外交の積極的展開
- 第五章 綱領路線の確立以後(三)――二〇〇〇年代〜今日
- (1)「二大政党づくり」とのたたかい――二〇〇〇年代
- 二〇〇〇年総選挙と謀略的な反共攻撃
- 第二十二回大会――党の新しい発展段階と規約規定
- 小泉「構造改革」と本格的な「二大政党づくり」のはじまり
- 「国連憲章を守れ」の国際世論と党の平和外交の発展
- 第二十三回大会――二十一世紀の社会進歩の事業の道しるべとなった綱領改定
- 自民党政治の「三つの異常」をただすたたかい
- 自公政治に代わる新しい政治の中身の探求にこたえて
- 世界資本主義の矛盾と党綱領の生命力
- (2)「第三の躍進」とかつてない統一戦線の発展――二〇一〇年代
- 「過渡的情勢」のもと、建設的野党として
- 東日本大震災・福島原発事故――「苦難軽減」の立党の精神で奮闘
- 政治の閉塞打開の展望をかかげて
- 世界のすべての国ぐにが世界政治の主人公に
- 安倍暴走政治と日本共産党「第三の躍進」
- 戦争法(安保法制)反対の国民的闘争と市民と野党の共闘の発展
- 野党共闘発展への献身的奮闘――逆流と分断に抗して
- 党活動・党建設――世代的継承が緊急で死活的な課題に
- 核兵器廃絶への働きかけと新しい大国主義・覇権主義とのたたかい
- 激動するアジア情勢と野党外交
- 『新版 資本論』の刊行
- (3)世界と日本の激動のなかで――二〇二〇年代
- 第二十八回大会――新しい視野を開いた綱領一部改定
- 新型コロナ・パンデミックと日本共産党の活動
- 政権協力の合意と野党連合政権をめざす挑戦――支配勢力との激しい攻防に
- ロシアのウクライナ侵略と軍事ブロック強化に反対するたたかい
- (4)むすび――党創立百周年を迎えて
著者情報
日本共産党中央委員会
日本共産党の百年 1922~2022
定価1,760円
(本体1,600円)
2023年10月