
プロジェクターなどの映像機器を手がける第一志望の会社に内定した植草雅広。喜びもつかの間、入社後、飲み会の幹事を強要され、セクハラ被害により適応障害になる。復職が認められず、ワラにもすがる思いでユニオンに加入するが――。男性のセクハラ被害、現代労働争議の新しい地平を開く実話をもとにした待望の問題作。
著者情報
最上裕
1954年、香川県生まれ。NECでシステムエンジニアなどの業務に38年間従事。日本民主主義文学会会員。電機労働者ペンの会所属。支部誌『からむす』編集長。1997年「記念樹に向いて」民主文学支部誌・同人誌推薦作品優秀作。1997年「車椅子を押して」全労連文学賞佳作。著書に『真夜中のコール』(光陽出版社、2020)、『さくらの雲』(同上、2016)、『陸橋の向こう』(同上、2015)。

広き流れに
定価2,530円
(本体2,300円)
2024年4月