
中国はどこへ向かうのか――冷静な観察の記録
習近平体制の中国 その課題と矛盾
平井潤一=著
2012年に登場した習近平総書記・国家主席のもと中国はどう歩んできたか。脅威論を煽るばかりの言説とは異なり、事実に基づき、国民生活、経済、外交・軍事、内政・統治を解説。14億人を擁する大国の歩みと現状を編年体で考える。私たちの生活と未来を考えるうえで正確に知っておきたい隣国の実情を凝縮した一冊。
目次や構成
<目次>
- 序 章 どう動く中国の内政・外交
- 第1章 国民の暮らしはどうなってきたか
- 「農村留守児童」と戸籍制度問題 2013年8月
- 格差問題と社会保障制度の課題 2014年6月
- 深刻な環境問題と環境行政の課題 2014年8月
- 戸籍制度改革への動き 2014年10月
- 家族追跡調査で浮き彫りになった問題 2015年8月
- 「二人っ子」へ政策転換 2016年6月
- 貧困解消計画へ新たな局面 2017年2月
- 「健康中国2030」と急がれる医療・健保改革 2017年4月
- 高齢化で扶養・介護制度の整備が急務 2017年6月
- 「改革・開放」40年と国民生活 2019年1月
- 急速な少子化・高齢化とその背景 2021年11月
- 61年ぶりの人口減少と国民の経済的負担 2023年7月
- 第2章 成長期から経済減速の中で
- 「新常態」、安定成長へのシフト 2015年6月
- 大気改善へ新目標 2015年10月
- 2020年までの新5ヵ年計画 2016年3月
- 過剰生産能力の淘汰と労働者の処遇 2016年8月
- 「パリ協定」批准と国内での環境保護強化 2016年12月
- 経済減速と就業・雇用問題 2017年8月
- 逆風下、5ヵ年計画の達成めざす 2020年2月
- 「重度汚染日」ゼロの月を達成 2018年5月
- ワクチン事件の波紋と国民健康対策 2018年11月
- 経済伸び悩みと米国との経済摩擦 2019年6月
- 経済減速下の雇用対策 2019年8月
- 逆風下、5ヵ年計画の達成めざす 2020年2月
- 個人消費の促進に向けて 2020年11月
- 五中全会で新経済計画を策定 2021年1月
- 第14次5ヵ年計画の出だしと課題 2021年3月
- 温室効果ガス削減対策と気候変動サミット 2021年7月
- 「共同富裕」と「3つの分配方式」 2022年2月
- 「安定成長」めざす経済運営 2022年4月
- 経済の負の側面、コロナ、軍事予算 2022年6月
- 曲折たどる中国経済 2022年10月
- 新指導部が直面する困難と試練 2023年5月
- 不動産不況、住宅問題の影響 2024年6月
- 「国家安全の維持」と「全面的改革深化」 2024年10月
- 第3章 緊張感を増す外交、安保問題
- 米中戦略・経済対話 2013年10月
- ASEANとの首脳会議 2013年12月
- 周辺外交の新方針と一方的な「防空識別圏」などの矛盾 2014年2月
- 蔡総統登場後の中台関係と「一つの中国」原則 2016年10月
- 「一帯一路」政策への注目と不安 2017年10月
- 中央外事工作会議と「社会主義現代化強国」 2018年9月
- 台湾政策での「硬軟両面」「政経分離」 2019年3月
- 4年ぶりの国防白書、軍の現代化実現へ 2019年10月
- 米国務長官の5年ぶり訪中 2023年9月
- 日中平和友好条約45周年 2023年11月
- プーチン大統領の中国訪問とウクライナ問題 2024年1月
- 日中関係は「建設的、安定的」に進むか 2024年3月
- 台湾新政権発足と中国の威圧的な軍事演習 2024年8月
- 石破内閣の発足と日中関係 2024年12月
- 第4章 習総書記への権力集中と問われるもの
- 党と国家の存亡に関わる汚職・腐敗 2014年4月
- 「法治改革」という新方針 2015年2月
- 中国共産党第19回大会と「強国」 2018年1月
- 全人代で憲法改定し権力集中 2018年6月
- 長期化する香港の抗議行動 2019年12月
- 新型肺炎の猛威と国際的影響の拡大 2020年4月
- コロナ禍対策と香港への国家安全法導入決議 2020年8月
- 香港問題と第14次5ヵ年計画、長期目標など 2021年5月
- 中国共産党の100年と「偉大な復興の夢」 2021年9月
あとがき
はじめに
著者情報
平井潤一

習近平体制の中国 その課題と矛盾
定価2,310円
(本体2,100円)
2025年6月