
市民を守るはずの警察による人権侵害・違法捜査が相次いでいます。問題が明らかになっても責任をとらず、被害者が深刻なダメージを負うこともあります。本書は、警察による人権侵害の実例や冤罪を生みだす構造、海外の監視機関の実例をまじえ、独立警察監視機関の必要性を訴えた貴重な一冊です。
目次や構成
<目次>
- 第1章 兵庫県福崎町長選挙で何が起きたのか
- 第1節 警察が町長選挙介入・不当捜査
- 第2節 人権侵害・憲法蹂躙の「拷問捜査」
- 第3節 不当捜査を跳ね返す堂々の闘い
- 第2章 警察とは
- 第1節 警察の現状
- 第2節 警察による憲法に違反する「捜査」
- 第3節 警察の反民主主義体質
- 第3章 警察コントロールの現状
- 第1節 現行の警察統制システム
- 第2節 監察官・警察署協議会・留置施設視察委員会
- 第3節 公安委員会
- 第4節 検察庁
- 第5節 法務省の人権擁護機関・人権擁護委員
- 第6節 弁護士会
- 第7節 その他
- 第4章 国会・裁判所への期待
- 第1節 国会
- 第2節 裁判所
- 第5章 権力監視を期待されているメディア
- 第1節 メディアの現状
- 第2節 ジャーナリストの矜恃を期待
- 第6章 海外独立警察監視機関の研究
- 第1節 カナダ・オンタリオ州
- 第2節 英国・イングランド及びウェールズ
- 第3節 ニュージーランド
- 第4節 オーストリア
- 第5節 韓国
- 第6節 香港
- 第7節 その他
- 第7章 創設すべき独立警察監視機関とは
- 第8章 独立警察監視機関(独立行政機関)の憲法適合性
- 第1節 学界・学説の状況
- 第2節 判例の状況
- 第3節 政府見解
- 第4節 国際人権法との関連
- 第9章 独立警察監視機関創設に向けて
- 第1節 研究状況
- 第2節 政治分野の動向
- 第3節 弁護士団体や国民運動等の動向
- 第10章 独立警察監視機関を創設する意義
むすびにかえて
あとがき
はじめに
著者情報
茶畑保夫

独立警察監視機関 冤罪をなくすために
定価2,530円
(本体2,300円)
2025年5月