
図書館の清掃員として働く山村春人は、自分をコソコソとつけ回す何者かの気配を感じ、正体をつきとめようとする。正体は、150年前の隠れキリシタンの少女・スミだった。学校に居場所のない夏川大樹とスミは友情を深めていたが、別れの日が近づいていた……。赤旗連載時から話題になった連載小説待望の書籍化!
目次や構成
<目次>
- 第一章 山村春人の話
- だれ?
- 紅い花
- 少女
- 七色の魔法
- 置き手紙
- 紅い花、再び
- 第二章 夏川大樹の話
- EXIT
- エリザベト
- 一番のごちそう
- 悪い大人たち
- あの娘の忘れもの
- ぼくたちの家
- 第三章 入江朝子の話
- 消えた入り江
- 木々の語る昔話
- 何もない島
- 無垢な傍観者
- 精霊流し
- 新しい唄
著者情報
田本真啓
1985年長崎県新上五島町生まれ。日本民主主義文学会会員。2012年に進学先から故郷である五島列島に帰郷し、さまざまな職業を経験。2018年「バードウォッチング」で第15回民主文学新人賞受賞。
コソコソさんの紅い花
定価2,420円
(本体2,200円)
2025年9月











