
傷が少しでも癒えるように
私が私を取り戻すまで性暴力被害のその後を生きる
石川優実=著
性暴力被害には、「その後」がある。PTSDによるフラッシュバックや抑うつ、二次加害や法制度の不備……。それらが被害者を苦しめ、回復を妨げる。性暴力から安心して回復できるのはどんな社会か、そもそもなぜ性暴力は起きるのか、防ぐことはできないのか。回復のために紡がれた著者の言葉からなげかけるエッセイ。
目次や構成
<目次>
- 序章 これまでのこと、これからのことを声にする
- 第1章 性暴力被害の後を生きていく
- どの道を選んでもマシでしかない
- 心療内科と診断
- とはいえ休まないとやばそう
- 安心して働ける場所
- 動きたいのに動けない
- 自分の気持ちを麻痺させてた
- 告発を称賛する前に
- 体調不良(いつもだけど)
- 寂しいを受け入れる
- 「死にたい」と言えること
- フラッシュバック、過去と今
- 好きになる人の傾向
- 第2章 女を脱がせようとする社会で
- 「使い勝手いいもんな」
- 水着の仕事の価値について
- 「何で今更」の先へ
- ニュースによる二次加害
- 苦しさを訴える労力
- 性産業と性暴力被害
- 傷が少しでも癒えますように
- PTSDの症状と知ってほしいこと
- 他人と比べずに傷を見つめる
- 自分の裸が一生消えない
- 就労移行支援へ
- 第3章 私が私を取り戻す道
- フェミニズムカフェへの思い
- 自分なんて好きになれませーん
- LINEでモヤモヤを愚痴る
- ボイトレ教室の発表会
- 選択権を取り戻すこと
- 自分のことを自覚する
- そのまま、ただ聞くということ
- 依存症の回復について
- カウンセリングで話すこと
- 症状を引き受ける
- できる無理はする
- 自分の回復のために
- 生きていればいいかも
寄稿 〈尾根〉に立ちすくむ 精神科医・清水加奈子
著者情報
石川優実
1987年生まれ、岐阜県出身。俳優、性暴力サバイバー。2005年に芸能界入り。2017年末、「#MeToo」ムーブメントを受け、芸能界で経験した性暴力について声をあげる。それ以降ジェンダー平等を目指し活動。2019年、職場で女性のみにヒールやパンプスを義務付けることは性差別であるとし、「#KuToo(クートゥー)」運動を展開。厚生労働省へ署名を提出した。同年10月、英BBCが選ぶ世界の人々に影響を与えた「100 Women」に選出。2022年2月には、ブログで映画界での性暴力を告発した。2023年、うつ病と複雑性PTSDの診断を受け、現在は自身の回復のため、試行錯誤する日常をニュースレター「for myself」でありのまま発信している。著書に、『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』(2019年、現代書館)、『もう空気なんて読まない』(2021年、河出書房新社)などがある。
私が私を取り戻すまで 性暴力被害のその後を生きる
定価2,420円
(本体2,200円)
2025年12月











