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何が少子化を深刻にしたのか? 人生最初の社会保障のあり方を問う!

子どもを大切にする国・しない国 子育てのなかのしあわせ格差を考える

浅井春夫=著

定価1,870円(本体1,700円)

出版年月
2006年3月
ISBNコード
978-4-406-03246-9
仕様
0036/ A5判並製/ 222P
タグ
社会    労働、社会保障・福祉   
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少子化対策や子育て支援の必要が強調されるのに、なぜか改善しない日本の現実。子育てに悩む保育者や親の視点から、この“病魔”の原因と解決策を、世界の動向にも目を配りながら、実態に即して提示する。「子育ての場」となる地域のかけがえのない役割にも注目して、「保育の質向上」と「親支援・子育て支援」を統一的に論じる。

目次や構成

【目次】

  • はじめに―人間の安全保障と子どものしあわせ格差
  • 第1章  子どもを大切にする国への道を阻むもの
    1. 新自由主義とはどんな「理論」?
    2. 新自由主義は日本にどのように輸入されているか
    3. 子育て分野に進行する新自由主義の現状と弊害
    4. 新自由主義は地域の子育てにそのような影響を与えるか
  • 第2章  「少子化問題」で問われる子どもを大切にする視点
    1. 「少子化問題」の捉え方―少子化対策と子育て支援策の間
    2. 子どもと家族の現実をどう見るか
    3. 次世代育成支援対策推進法の内容と問題点
    4. 今後にとりくむべき重点課題
    5. 少子化対策の柱は家族政策と労働政策
  • 第3章  「保育の質」を向上させるものは何か
    1. 「保育の魂」をはぐくむもの
    2. 「保育の魂」で現実をどう見るか
    3. 子どもの権利と保育実践
    4. 「保育の質」をどう高めるか
    5. 政府がすすめる「保育構造改革」の正体
  • 第4章  子ども虐待―子どもを大切にするための優先課題
    1. 子ども虐待の現状と動向
    2. 子どもの権利条約と虐待問題
    3. 児童虐待防止法から実践の課題を考える
    4. 児童虐待防止ネットワーク形成の課題
    5. 周りで虐待の可能性を見つけたとき
  • 第5章  日本の家庭は子どもらしい生活の場となっているか
    1. 家庭のなかの子どもの現状と課題
    2. 家庭をめぐる現状と課題
    3. 家族政策の問題点と課題
  • 第6章  親子関係を支える視点
    1. 家族の絆(機能)をめぐる状況
    2. ジェンダーの視点で家族問題をとらえる
    3. 三つの視点で家族をとらえる
    4. 親を支える視点と子どもの権利条約
  • まとめにかえて―子どもが大切にされる国をめざして―

著者情報

浅井春夫

立教大学名誉教授。1951年京都府生まれ。1974年龍谷大学法学部法律学科卒業、76年日本福祉大学社会福祉学部卒業、78年同大学院社会福祉学研究科修士課程修了。東京の児童養護施設で12年間、児童指導員として勤務。98年から立教大学で助教授、教授として勤務。『脱「子どもの貧困」への処方箋』(新日本出版社、2010年)、『沖縄戦と孤児院』(吉川弘文館、2016年)、『戦争をする国・しない国』(新日本出版社、2016年)、『「子どもの貧困」解決への道』(自治体研究社、2017年)、『包括的性教育』(大月書店、2020年)、『性のおはなしQ&A』(エイデル研究所、2020年)、『パンでわかる包括的性教育』(監修、小学館、2023年)など著作多数。