真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

メニュー

語りつぐ「戦争」受けつぐ「希望」――戦争を知らない世代が動き出す

戦争への想像力 いのちを語りつぐ若者たち

小森陽一=監修

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2008年7月
ISBNコード
978-4-406-05151-4
仕様
0036/ 四六判並製/ 238P
タグ
社会    社会一般   
ネットショップでさがす
アマゾンでさがす
楽天ブックスでさがす
e-honでさがす

残された時間は限られている――戦争体験者と若者たちの想いが重なり合ったこの瞬間、「戦争体験」を受けつごうとする若い世代の新たな活動が広がっている。六十年という時間を越えて、日常生活のただ中で、どうしたら戦争の現実を伝えられるのか。体験者と出会い、想像し、共感する若者たちの試みに耳を傾けてみませんか。

目次や構成

〔目次〕

  • はじめに(小森陽一)
  • 戦争体験を語りつぐということ
    •   正義と尊厳の回復を求めて  「従軍慰安婦」(村上麻衣)
    •   被害と加害から戦争を考える  南京事件(荒川美智代)
    •   東アジアの出会いと友情  強制連行・強制労働(殿平 真)
    •   戦争できる人間づくり 靖国神社(西村美幸)
    •   街のざわめきに記憶を込める  東京大空襲(山本唯人)
    •   次のスタートラインを目指して  沖縄戦(北上田 源)
    •   ヒロシマ・ナガサキと人間  原爆(布施祐仁)
    •   朝鮮戦争と現代日韓関係  朝鮮戦争(角南圭祐)
    •   現代の戦争の体験者として  イラク戦争(相澤恭行)
  • なぜ今、私たちなのか ―座談会―
      (小森陽一・荒川美智代・北上田 源・布施祐仁・村上麻衣・山本唯人)
    •   「証言」=傷口をひらくこと?
    •   問われる聴き手の想像力
    •   「物」をめぐる証言と記憶の蘇り
    •   なぜ今、私たちなのか
    •   「体験」を「経験」にかえる
    •   裁判で「今」の問題に
    •   これを出発点に
  • 伝え、伝え合う声の響鳴 (小森陽一)
  • 付録  関連年表

著者情報

小森陽一

1953年生まれ。<BR> 北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授を経て、現在東京大学大学院総合文化研究科教授。<BR> おもな著書<BR> 『構造としての語り』(新曜社)<BR> 『日本語の近代』(岩波書店)<BR> 『ポストコロニアル』(岩波書店)<BR> 『日露戦争スタディーズ』(紀伊国屋書店)<BR> 『天皇の玉音放送』(五月書房)<BR> 『歴史認識と歴史小説―大江健三郎論』(講談社)<BR> 『研究する意味』(東京図書)<BR>