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この10年の世界経済の変容から危機の根源に迫る

資本主義の変容と経済危機 大銀行、多国籍企業は何をしたか

工藤晃=著

定価2,200円(本体2,000円)

出版年月
2009年11月
ISBNコード
978-4-406-05293-1
仕様
0033/ A5判上製/ 164P
タグ
社会    経済一般   
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従来と比べても、はるかに激しい金融・経済危機に覆われている世界。その背後には、巨大銀行のビジネスの変容、そして多国籍企業による過剰生産があった! 注目されることの少ない統計を含め、様々な資料を過去にさかのぼって読み解いた研究を書き下ろしで刊行。マルクスの視点からの解明で今後の進路を考えさせる。

目次や構成

〔目次〕

  • はじめに
  • 第1章 闇の中へ移された巨大銀行ビジネス――規制なき私的利益追求〔その1〕
    1. サブプライムローンのどこが問題か
    2. これまでの金融危機の繰り返しではなく、質的変化がある
    3. バランスシートから外して導管内でのビジネス
    4. 巨大銀行とヘッジファンドとの癒着の構造
    5. 結末は物語る
    6. アメリカ政府の責任、日本政府の責任
  • 第2章 自国経済の停滞、多国籍企業の急成長――規制なき私的利益追求〔その2〕
    1. FDIの二つの高波
    2. FDIサージの要因
    3. FDIの産業構成上の変化、世界の地理的分布上の変化
    4. 世界の生産における多国籍企業の生産シェアの高まり
    5. 多国籍企業の海外直接投資活動による過剰生産恐慌
    6. "失われた10年"と日本の多国籍企業
  • この章の最後に
  • 第3章 対外不均衡を一挙に拡大したアメリカ経済
    1. アメリカ経済の長期的動向
    2. 最大の債務国への急転落
    3. アメリカにとっての最後の逃げ道
  • 第4章 まとめと課題
    1. 金融制度問題
    2. 多国籍企業問題
    3. ドル危機問題
  • 補 論 マルクスの視点からのアプローチ
  • あとがき

著者情報

工藤晃

1926年生まれ。東京大学理学部卒業。元日本共産党衆院議員。『マルクスは信用問題について何を論じたか』『現代帝国主義研究』『混迷の日本経済を考える』(いずれも新日本出版社)など著書多数。