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資本主義のより具体的な諸形態への接近の試み

グローバリゼーションをマルクスの目で読み解く

村岡俊三=著

定価2,750円(本体2,500円)

出版年月
2010年9月
ISBNコード
978-4-406-05385-3
仕様
0033/ 四六判上製/ 224P
タグ
社会    経済一般   
在庫状況
現在在庫僅少となっています。

グローバリゼーションに関する基礎理論というべきものはあるのか、それはどのようなものか――全商業世界を一国とみなし資本主義の原理を解明した『資本論』をふまえ、複数の国民経済からなる世界市場へと研究を進める。世界市場とは何か、帝国主義の位置、世界市場での貨幣の動き、そこに起きる恐慌などを探った労作。

目次や構成

  • 序論
  • 第1章  マルクス経済学と現代のグローバリゼーション
    • 第1節  マルクスの著述プランとその意義
    • 第2節  後半体系、または世界市場を「生活環境」とする資本主義的生産
    • 第3節  マルクス後半体系と現代のグローバリゼーション
  • 第2章  マルクス後半体系と帝国主義
    • 第1節  マルクス後半体系について
    • 第2節  マルクス後半体系と本源的蓄積
    • 第3節  原蓄論からみた世界市場小史
    • 第4節  植民地体制の崩壊と後半体系の世界の出現=グローバリゼーション
    • 第5節  帝国主義とグローバリゼーション
  • 第3章  変動相場制は金を「廃貨」したのか?―マルクス経済学と変動相場制
    • 第1節  変動相場制の意義
    • 第2節  金の市場価格変動の原理的規定
    • 第3節  世界市場において新たに付け加わる論点
    • 第4節  事実上の為替平価=適正為替レート
    • 第5節  小括
  • 第4章  金融グローバリゼーションと「国際通貨」制度―世界市場における貨幣資本の蓄積と貨幣流通
    • 第1節  前提的事項
    • 第2節  後半体系レベルの利子生み資本と信用制度
    • 第3節  後半体系レベルの現実資本と貨幣資本
    • 第4節  「国際通貨」制度論への覚え書
  • 第5章 グローバリゼーション下の世界同時不況―マルクスの「世界市場と恐慌」によせて
    • 第1節  マルクス恐慌論の骨子
    • 第2節  マルクスの世界市場恐慌論、試論
    • 第3節  マルクス「世界市場と恐慌」と現下の諸問題
  • 初出一覧
  • あとがき

著者情報

村岡俊三

1931年生まれ。東北大学教授、関東学院大教授を歴任。東北大学名誉教授。国際経済論。主な著作に『資本輸出入と国際金融』(白桃書房)、『構造変化と世界経済』(共著、藤原書店)、『世界経済論』(有斐閣)、『マルクス経済学と世界経済』(共著、有斐閣)

グローバリゼーションをマルクスの目で読み解く

グローバリゼーションをマルクスの目で読み解く

定価2,750円
(本体2,500円)

2010年9月