原発事故で異常に高い放射線量を記録し続ける福島県浪江町津島地区。過疎の村には、酪農を糧に実直に生きてきた人々がいた。原乳の出荷停止、牛の異変、見えない恐怖…。原発事故が発生すると何が起きるのか、生活はどう変わってしまうのか。地域を奪われた人々の生きた証と言葉にならない思いを陰影深くとらえた必見の写真集。
著者情報
郡山総一郎
1971年宮崎県出身。2001年、写真取材を開始。翌年「イスラエルの現実」と題した写真でよみうり写真大賞奨励賞を受賞し、『週刊朝日』『サンデー毎日』などの雑誌で写真が使われるようになる。2004年4月、イラク取材中に拘束され9日後に解放された。著書に『人質 イラク人質事件の嘘と実』(共著、ポプラ社)。
原発と村 Vanishing Village
定価2,420円
(本体2,200円)
2011年10月