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安倍政権は「教材に」というけど、どんなもの?

教育勅語を読んだことのないあなたへ なぜ何度も話題になるのか

佐藤広美=著 藤森毅=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2017年12月
ISBNコード
978-4-406-06176-6
仕様
0037/ 四六判並/ 176P
タグ
芸術・生活    教育   
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勅語の一語一語を説明しながら、こめられた意味をはっきりさせます。誰が書いたのか、どのように浸透したか、どんな抵抗があったのか、そして失効の歴史をやさしく語ります。森友学園問題から起きた国会史上最大の勅語論戦も、初めてまとめました。戦後日本の成り立ちが見えてくる一冊です。現代語訳、関連資料付き。

目次や構成

  • 第1章  教育勅語を読んでみよう
  • (1)   315文字の単文は三段落に分かれている
  • (2)   国も道徳も天皇がつくった?
  • (3)   「御名御璽」と父母への「孝」
  • (4)   「夫婦相和シ」の驚く内容
  • 教育勅語の現代語訳
  • 第2章  教育勅語は誰が書いたの?
  • (1)   明治政府、教育政策で揺れるー欧米化と天皇側近の逆襲
  • (2)   キレ者、井上毅の登場ー立憲主義と両立できるか?
  • (3)   軍隊、憲法、そして教育
  • 第3章  教育勅語の浸透と矛盾
  • (1)   異様な数分間ー教育勅語はどのように浸透していったのか
  • (2)   内村鑑三不敬事件ー声あげるキリスト教者たち
  • (3)   石川啄木、島崎藤村ー教育の本質を問う
  • (4)   執拗なやり直しと体罰ー少国民世代の勅語体験
  • (5)   片手にサーベル、片手に勅語ー植民地朝鮮で
  • 第4章  教育勅語はなぜ廃止になったの?
  • (1)   出発点は「ポツダム宣言」
  • (2)   すったもんだの三年間ー国内外の世論の中で
  • (3)   排除・失効の国会決議の意味は大きい
  • 第5章  戦後七〇年以上たった国会で史上最大の論戦!
  • (1)   「教育勅語は学校教育では使わない」
  • (2)   疑惑の森友学園、園児が教育勅語暗唱
  • (3)   政府、使用可能の答弁へ
  • (4)   立ちはだかった排除・失効決議
  • (5)   中身を議論すればするほど
  • あとがきに代えて(藤森 毅)
  • あとがき(佐藤広美)
  • 主な参考文献
  • 資料
  • 略年表

著者情報

佐藤広美

1954年北海道生まれ。東京家政学院大学名誉教授。教育科学研究会委員長。都立大学大学院博士課程単位取得退学。『日韓の歴史問題をどう読み解くか』(2020年、新日本出版社、共著)、『「誇示」する教科書』(2019年、新日本出版社)、『災禍に向きあう教育』(2019年、同前)、『植民地支配と教育学』(2018年、晧星社)、『教育勅語を読んだことのないあなたへ』(2017年、同前、共著)、『総力戦体制と教育科学』(1997年、大月書店)など著作多数。

藤森毅

1960年、東京生まれ。東京大学教育学部卒業。日本共産党文教委員会責任者。著書に『教育の新しい探究』(2009年)、『いじめ解決の政治学』(13年)〔いずれも新日本出版社刊〕がある。