
愛美は便せんと封筒を買った。ラブレターがはやりだった。楽くんに書きたいと思っていた。担任の石橋先生は「余計な買い物や手紙のやりとりはやめましょう」というが、愛美は手紙を書き始める――。手紙にたくしたゆれる思いをさわやかに描く。
著者情報
あさのあつこ
岡山県生まれ。青山学院大学卒業。『バッテリー』(1996年、教育画劇)およびその続編で野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞受賞。その他の作品に『アスリーツ』(2019年、中央公論新社)、『透き通った風が吹いて』(2018年11月、文春文庫)、『ほたる館物語』全3巻(1991~2年)「いえでででんしゃ」1~3(2003~8年、ともに新日本出版社)、「No.6」シリーズ(2003~11年、講談社)他。
牧野和子

ラブ・レター
定価1,650円
(本体1,500円)
1998年9月