
終戦から五十九年。日本はかつて中国をはじめとするアジアの国ぐにを長く武力占領し、各地で暴虐の限りをつくしました。中でも「七三一部隊」は「悪魔の部隊」と呼ばれる細菌戦部隊でした。当時、少年隊員として七三一に所属した篠塚良雄さんが、自ら犯した中国での残虐な行為を告白し、平和を希求する強い思いを語ります。
目次や構成
[目次]
- はじめに ― そう遠くない昔、日本にも戦争があった
- 第1章 七三一部隊少年隊員となって
―悪魔の手先の日々- 1 悪行への門出―十五歳で少年隊を志願
- 2 少年隊(悪魔の手先)の日々
- 3 生きながら切り刻まれる中国人「マルタ」
- 4 同郷の少年隊員も生体実験の犠牲に
- 第2章 証言者として生きる
- 1 敗戦―戦犯となる
- 2 認罪―撫順戦犯管理所で考えたこと
- 3 証言者として生きる
- 4 二十世紀の少年から二十一世紀の少年へ
- おわりに
― 前事不忘(過去のことを忘れず)後事之師(これからの教訓とする)
著者情報
篠塚良雄
1923年千葉県生まれ。元731部隊少年隊員。中国帰還者連絡会会員。

日本にも戦争があった 七三一部隊元少年隊員の告白
定価1,430円
(本体1,300円)
2004年8月
高柳美知子
東京生まれ。早稲田大学卒業。「人間と性」教育研究所所長。著書に「日本にも戦争があった――七三一部隊元少年隊員の証言」「あなたは「三光作戦」を知っていますか――日本にも戦争があった2」他多数。

日本にも戦争があった 七三一部隊元少年隊員の告白
定価1,430円
(本体1,300円)
2004年8月