
よわむしこじかのハリーが森の仲間を助け、おそろしいアクマと対決。よわむしのハリーだからこそ、苦しめられる森のよわい仲間の声が聞こえる。マルタンの助けで「勇気」をだしてたたかうハリーの姿は、子どもたちの心の成長に重なります。『アンパンマン』のやなせたかしが贈る新作絵本。森と平和を守る「勇気」がテーマです。元気だけど弱虫な子ジカ、ハリーがおちたのは、なんとアクマの谷でした。森の仲間を助けるために、恐ろしいアクマとたたかうハリー。くじけそうなときあらわれる、ふしぎなマルタンの助けをうけて、冒険のはじまりです。
著者情報
やなせたかし
1919年、高知県生まれ。東京高等工芸学校図案科(現千葉大学工学部)卒業。記者、三越宣伝部などを経て、漫画家に。テレビ出演や舞台の構成・演出、作詞家などでも活躍。作詞した「手のひらを太陽に」などで2000年に日本童謡協会功労賞受賞。漫画家として代表作「アンパンマン」は、日本漫画家協会大賞、同・文部大臣賞を受賞し、総計2000万部をこえるロングせラーシリーズ。1988年からテレビアニメ化、劇場映画も制作され、現在に至っている。また、人権や住んでいる新宿、故郷の高知などのシンボルキャラクターを次々生み出すなど、旺盛な創作活動を今も続けている。講演、コンサートも多数。現在日本漫画家協会理事長、有限会社やなせスタジオ取締役社長、アンパンマンミュージアム名誉館長等。