
日本が戦争をしていた頃。兵隊さんの服や食料にするため、犬を差し出せと国から命令がありました。警察のオリに閉じ込められた愛犬・富士。泣きくずれるわたしをふびんに思ったのか、おまわりさんが一枚のビスケットをくれました。それを差し出すと、富士はビスケットではなく、わたしの手をなめつづけたのです――。
著者情報
今西乃子
1965年大阪生まれ。(公財)日本動物愛護協会常任理事。『国境をこえた子どもたち』(2000年、あかね書房)で産経児童出版文化省推薦受賞をきっかけに、主に児童書のノンフィクションを手がけるようになる。主な作品に『人間になりたかった犬』(2023年、新日本出版社)、『少年NPO「WAN PEACE」 ぼくたちが犬をころさなくちゃならない日』(2012年、新日本出版社)、『さようなら 捨て犬・未来』(2023年、岩崎書店)、『犬たちをおくる日』(2009年、金の星社)他多数。

きみがおしえてくれた。
定価1,650円
(本体1,500円)
2013年7月
加納果林
1983年愛媛県生まれ。東京造形大学彫刻科卒。東京と四国を中心に個展多数。2009年今治市にギャラリーカフェ「A・CalinBell」をオープンし、絵本やオリジナルグッズを制作。

きみがおしえてくれた。
定価1,650円
(本体1,500円)
2013年7月