
文学・芸術についての従来の考え方に根本的転換を迫り,近代から現代への文学史に輝かしいページを開いたプロレタリア文学の評論を,多数の新発掘を含む斬新な編集で初の集大成。多彩な文学論争も系統的に再現。新時代に問いかける71名の業績を網羅。
目次や構成
[目次]
- 第1巻 前期プロレタリア文学評論集
本間久雄、大杉栄、有島武郎、竹内仁、藤森成吉、田口憲一 他。解説・祖父江昭二
- 第2巻 片上 伸 集
文学理論の開拓に尽力し、ナップ結成を前に急逝した批評家の労作。解説・津田 孝
- 第3巻 平林初之輔・青野季吉 集
『種蒔く人』 時代と初期を代表し、曲折多い平林・青野の二人集。解説・祖父江昭二
- 第4巻 蔵原惟人 集
画期的な芸術論、リアリズム論など運動の最盛期を築いた評論を網羅。解説・小林茂夫
- 第5巻 宮本顕治 集
弾圧に抗した批評文学の高峰を、初収録を含み新編集。自らの歴史的総括を付す。
- 第6巻 後期プロレタリア文学評論集(一)
中野重治、池田寿夫、高見順、勝本清一郎、窪川鶴次郎、黒島伝治 他。解説・佐藤静夫
- 第7巻 後期プロレタリア文学評論集(二)
立野信之、小林多喜二、小宮山明敏、徳永直、杉本良吉、宮本百合子 他。解説・佐藤静夫