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「十七歳」が心をひらくとき

能重真作=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2001年4月
ISBNコード
978-4-406-02813-4
仕様
0037/ 四六判/ 214P
タグ
芸術・生活    教育   
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「普通の子」が突然,凶悪事件を起こす。いつ,わが子が……。子どもをもつ親の不安は大きい。本書は,教育評論家として活躍している著者が,相談活動で出会った事件を取りあげ,社会病理としての問題の根源にせまり,解決の糸口をさぐる。

目次や構成

[目次]

  • はじめに
  • 第一章  嵐のなかの親と子の風景
    • 1  子どもにおびえる親たち
      • 事件と背中合わせの子どもたち
      • 親と子の蟻地獄
      • 「十七歳」の影におびえる母親
      • わが子に殺意をいだくとき
    • 2  家庭内暴力がもたらした悲劇
      • 殺伐たる密室の暴力
      • 家庭内暴力は弱者の暴力
      • 子どもに暴力をふるわせてはいけない
    • 3  親の暴力と子どもの逆襲
      • 夫婦間暴力と子ども
      • 父親に対する憎悪
      • 拒絶は愛情要求の裏返し
      • 父と子の和解
  • 第二章  続発する少年事件と子どもたち
    • 1  流行語となった「十七歳問題」
      • いま、なぜ十七歳なのか
      • 「十七歳問題」と神戸事件
      • ダーティーヒーローとなった酒鬼薔薇
      • 過剰な適応は自己を喪失する
    • 2  「十七歳問題」と子どもたち
      • 事件の少年たちは特別な子どもではない
      • 「ある少年の主張」
      • ある女子高校生の小論文
      • 子どものもつ力と可能性
  • 第三章  子どもはなぜ「非行」に走るのか
    • 1  「非行」と少年法
      • 「非行」とは何か
      • 少年法が規定する「非行」
      • 少年院とはどういうところか
      • ある少女少年院
      • 自分を見つめることを大切に
      • 厳罰化で抑止できるのか
      • 少年法「改正」がめざすもの
    • 2  「よい子」「普通の子」が「非行」に走るとき
      • わたしも「不良少年」だった
      • ある戦後精神
      • 自分を生きる勇気
      • 「よい子」を放棄した子どもたち
      • 子ども期の喪失
      • いま、教師の子があぶない
      • いそがしすぎる日本の教師
      • 教師の子どもであるということ
      • 「教師」であることと「親」であること
    • 3  家族崩壊の危機にさらされる子どもたち
      • 一家四人殺害事件死刑囚の生い立ち
      • 「崩壊」する家族のはざまで
      • 見た目の「幸せ家族」からの逃避
    • 4  学校・教師と少年非行
      • 子ども不在の学校秩序優先の論理
      • 高校の処分主義が生む「非行」
      • 「出席停止」という名の排除
  • 第四章  子どもが心をひらくとき
    • 1  五千万円恐喝事件の少年
      • 事件が突きつけたもの
      • 事件の背景にあったいじめ、体罰、排除
      • 「親が変わらなければ子どもは変われない」
    • 2  信頼できる大人との出会い
      • 親身の先生を持つ生徒
      • 「あんた、あたしの先生やから」
    • 3  大きな代償を払った少年の再起
      • 少女の人生を変えてしまった事故
      • 「子どもを追いつめないように」
      • 自分の人生を大切にすることが償い
    • 4  親が変わるとき
      • サバイバルナイフを持った父親
      • 価値観の押しつけでなく
      • 心をひらかせた二百通の手紙
  • 支えあう親たち―むすびに代えて

著者情報

能重真作

1933年生まれ。東京学芸大学国語科卒。現在、教育評論家、「非行」と向き合う親たちの会代表世話人。国学院大學講師。

「十七歳」が心をひらくとき

「十七歳」が心をひらくとき

定価1,760円
(本体1,600円)

2001年4月