真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社真実に好奇心、未来を見つめる 新日本出版社

メニュー

「みんなのほんとうの幸い」求めた誠実無比の魂から学ぶ

明日(あした)への銀河鉄道 ―わが心の宮沢賢治―

三上満=著

定価1,980円(本体1,800円)

出版年月
2002年10月
ISBNコード
978-4-406-02947-6
仕様
0095/ 四六判上製/ 288P
タグ
芸術・生活    評論   
在庫状況
現在在庫品切れとなっています。

「新たな時代のマルクスよ」と呼びかけ,東北の農村で苦悩しつつ社会主義的未来をも垣間見た賢治。「春と修羅」「銀河鉄道の夜」などを読み解きつつ,賢治の生涯と文学が現代に何を問いかけているかを語る。2003年岩手日報文学賞

目次や構成

[目次]

  • まえがき
  • 第一章  ジョバンニの「ぼくの先生」は誰か
          ―トルストイと賢治―
    • ロマン・ロラン「トルストイの生涯」について
    • トルストイと賢治
    • 「天上よりももっといいとこを」
      ―ジョバンニの「先生」はトルストイだった―
  • 第二章  いとおしむ生命
          ―「プレシオスの鎖」を解くもの―
    • 「暴力の連鎖絶て」―「二十六夜」―
    • 愛と献身ささげる菩薩―「ひかりの素足」―
    • 生命への限りない"いとおしみ"
    • 今に生きる賢治の声
  • 第三章  みんなのほんとうの幸いもとめて
          ―「銀河鉄道の夜」―
    • ふたつの「銀河鉄道の夜」
    • 「ほんとうの幸い」への天空の旅
    • 「天上よりももっといいとこ」をつくろう
    • 未完に終わった「ほんとうの幸い」の探求
  • 第四章  苦悩の日々
          ―でこぼこ凍ったみちをふみ―
    • 宗教の新たな役割―9・11以後の世界の中で―
    • 「まことの道」の探求へ―法華経との出合い―
    • 保阪嘉内との出会い
    • 煩悶の日々の中で
    • 嘉内との別れ―新たな道へ―
  • 第五章  悲傷を焚いて
          ―オホーツクへの旅―
    • 教師宮沢賢治
    • トシとの別れ―永訣の朝―
    • オホーツクの旅へ―悲しみを深く沈めて―
  • 第六章  異途への出発
          ―「昨日の安易なすみか」を捨てて―
    • 名詩「早春独白」
    • 「あらたな仕事をみつけるのだ」
    • 未踏の精神世界へ
    • 強まる教育統制
    • 「ほんとうの百姓になる」
  • 第七章  みんなのところをつぎつぎと明日はまわって行こう
    • 農民芸術の興隆へかける夢
    • 賢治の活動フィールド
    • 羅須地人教会
    • 稲作指導の実践
    • 垣間見た人―労農党と賢治―
  • 第八章  修羅の真言
          ―雨ニモマケズ―
    • 「今身より仏身に至るまで」
    • 最後の実践―東北砕石工場―
    • 雨ニモマケズ―常不軽菩薩のごとく―
    • 転変する世界の中で―終焉―
  • 第九章  現代に生きる賢治
    • 宮沢賢治のなかの"未来に属すもの"―誕生百年に寄せて―
    • 賢治の"豊かさ"を受けつぐ
    • 人びとへの限りない尊敬と共感
    • 受け継ぐ賢治のバトン
  • あとがき

著者情報

三上満