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現代に生かし、未来へつなげる“風の詩人”からの伝言

賢治の北斗七星 明日へのバトン

三上満=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2009年10月
ISBNコード
978-4-406-05283-2
仕様
0095/ 四六判並製/ 253P
タグ
芸術・生活    評論   
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「烏の北斗七星」「双子の星」などで中国侵略が開始されたさなかに非戦の願いを込めた賢治。21世紀に暴力と報復の連鎖をどう絶ちきるのか、生命をつないでいける地球をどう守るかなど、賢治が私たちに発しつづける豊かなメッセージを、その作品と人生から読み解く。前二作とともに三部作となる三上満賢治論の集大成。

目次や構成

  • 〔目次〕
  • 第1章  宮沢賢治と私――出会い、別離、そして再会
    • 出会い――賢治のように
    • 訣別――無抵抗の思想にあきたらず
    • 再会――「未来に属するもの」を受け継ぐ
  • 第2章  「双子の星」――星空に繰り広げられる「戦争と平和」  
    • 第一次世界大戦の最中に――三つの「一九一八年八月」をつないで
    • 「富士の高嶺をそのままに」――憲法第九条の初心
    • 現代のチュンセとポウセ
  • 第3章  「烏の北斗七星」――平和への切実な希いを抱いて  
    • 身に迫っていた徴兵、戦争
    • 戦没学生が読んだ賢治
    • 賢治の「非戦の思想」――戦地の教え子への手紙をめぐって
  • 第4章  七ツ森 小岩井 くらかけ山から――苦悩と再生の軌跡を追って  
    • 「心象スケッチ」の原風景――ほのかなのぞみを送るのは
    • ぶつかりあう青春――賢治と嘉内
    • 苦悩から再生へ――長編詩「小岩井農場」の世界
  • 第5章  生きる豊かさとは――宮沢賢治の豊饒な世界  
    • 賢治の豊かさのふたつの泉
    • 賢治の四季
  • 第6章  折々に賢治と  
    • 闇を切り裂くのろし――花巻「よだかの星」碑によせて
    • カナダで賢治――「カイロ団長」と「貝の火」
    • ケニヤで賢治――マサイの雨と「十力の金剛石」
  • 第7章  人間の明日のために――賢治から  
    • ほんとうの教育を取り戻すために
    • 平和と和解・寛容の世界に向けて

「まえがき」より

  •   賢治は「みんなのほんとうの幸せ」を求める"修羅"として、三十七年の短い生涯を駆け抜けました。闇を裂いて昇っていった"よだか"のごとく賢治もまた星になったのかも知れません
  •   天空に輝く北斗七星から、賢治は、今に生きる私たちに豊かなメッセージを送り続けているように思います。本書が、今を生き明日へ歩むみんなの糧になれば幸いです。

著者情報

三上満