
緊迫した情勢の中で,イラクへの武力行使に反対し,国連憲章にもとづく平和解決をはかるために,日本共産党が緊急におこなったイスラム6カ国とアラブ連盟,イスラム諸国会議機構への訪問と対話。各国の政治風景と写真を添えた感動のルポ。
目次や構成
[目次]
- はじめに
- 一 中東三カ国から六カ国訪問―東京での準備
- 訪問時のイラクをめぐる国際情勢
- 湾岸三カ国をふくめた訪問へ
- 二 ヨルダン
- 訪問の第一歩が荷物紛失騒動に
- 最初の会談に臨む
- アンマン風情
- 次への訪問手配
- 地元紙の報道がきっかけで、ヨルダン共産党と懇談
- 三 イラク
- はるかなる砂漠の道―アンマンからバクダッドへ
- ファイサル外務省第一政務局長との会談
- ハマディ国会議長との会談
- 「イラク・デイリー」と「アル・ジャムフーリヤ」 両紙での中東訪問団とハマディ議長との会談の報道
- バース党政治局員との会談
- イラクの国情
- 四 エジプト
- アラブ連盟を訪問
- アブゼイド人民議会アラブ問題委員長との会談
- ムバラク外務次官との会談
- ベテラン大使の話を聞く
- アジア・アフリカ人民連帯機構のヌーリ書記長との懇談
- エジプトの国情
- 二人そろってサウジアラビア訪問へ
- 五 サウジアラビア
- アッカース諮問評議会外交委員長との会談
- OIC(イスラム諸国会議機構)を訪問
- サウジ大使と思いがけぬ査察問題談議
- リヤド、ジェッダ点描
- 六 カタール
- カワーリー諮問評議会議員との会談
- ホレイフィ外務省アジア・アフリカ局長との会談
- カタール事情
- 七 アラブ首長国連邦
- マズルーイー国民評議会事務局長との会談
- ヌアイミ外務次官補との会談
- UAEの国情
- 八 帰国、それから
- 六つの大使館を訪問
- 倉田参議院議長、竹内外務事務次官と懇談
- 訪問全体をふりかえって
著者情報
緒方靖夫
1947年、東京都生まれ。東京外国語大学卒業。「赤旗」パリ特派員、同編集局次長・外信部長、日本共産党国際部長、参議院議員などを歴任。現在、党副委員長・国際委員会責任者、原水爆禁止世界大会共同議長。主な著書に、『激動のアフガニスタンを行く』『「おくれた日本」と「すすんだ日本」』『視点を変えると こんな日本が見えてくる』『日本共産党の野党外交』『イスラム世界を行く』(以上、新日本出版社)、『三大陸 人権と対話の旅』(リベルタ出版)、英文著書に“JCP Speaks for a Peaceful and Just World”(Japan Press Service)等多数。

イスラム世界を行く ―中東・湾岸六カ国の旅―
定価1,650円
(本体1,500円)
2003年2月