
世紀をまたいだ日々、作曲家の心に浮かんだものは……
空を見てますか…4 世紀のハードル跳びこえて
池辺晋一郎=著
2000年から2001年の時期,ミレニアムの喧騒の中で人の世の来し方行く末に思いをはせた文章の数々。音楽はどこへ行く? 日本とアジアの関係は? 人の心はどうなっている? 笑いながらふと考えさせられることしばしばのエッセイ集。
目次や構成
- まえがき
- 権利ということ その2
- 年号について
- れんげ草の姿勢
- むかしの情緒
- 国会中継と野次
- 怒れる若者たち
- 雨の楽しみ
- コンビニ
- 語り継ぐべきは何か
- 喫茶店
- 身内の死
- 政治家ってお金持ち?
- その他
著者情報
池辺晋一郎
作曲家。1943年水戸市生まれ。67年東京藝術大学卒業。71年同大学院修了。池内友次郎、矢代秋雄、三善晃などに師事。66年日本音楽コンクール第1位。同年音楽之友社室内楽曲作曲コンクール第1位。68年音楽之友社賞。以後、ザルツブルグテレビオペラ祭優秀賞、イタリア放送協会賞3度、国際エミー賞、芸術祭優秀賞4度、尾高賞3度、毎日映画コンクール音楽賞3度、日本アカデミー賞優秀音楽賞9度、横浜文化賞、姫路市芸術文化大賞などを受賞。97年NHK交響楽団・有馬賞、2002年放送文化賞、04年紫綬褒章、18年文化功労者、JXTG音楽賞、19年水戸市文化栄誉賞、20年神奈川県文化賞。現在、日中文化交流協会理事長、東京オペラシティ、石川県立音楽堂、姫路市文化国際交流財団ほかの館長、監督など。東京音楽大学名誉教授。 作品:交響曲№1~10、ピアノ協奏曲№1~3、チェロ協奏曲、オペラ「死神」「耳なし芳一」「鹿鳴館」「高野聖」ほか、室内楽曲、合唱曲など多数。映画「影武者」「楢山節考」「うなぎ」、テレビ「八代将軍吉宗」「元禄繚乱」など。演劇音楽約470本。2009年3月まで13年間、テレビ「N響アワー」にレギュラー出演。著書に『空を見てますか…』第1巻~13巻、『音のウチ・ソト』(以上、新日本出版社)のほか、『音の言い残したもの』『おもしろく学ぶ楽典』『ベートーヴェンの音符たち』『モーツァルトの音符たち』(音楽之友社)、『スプラッシュ』(カワイ出版)、『オーケストラの読み方』(学習研究社)など。