
反戦と平和の想いで太く貫かれた当意即妙の好エッセイ!
父の親指 医者の目
高柳新=著
寡黙に金槌の柄を握り続けたヤスリ目切り職人の父。爪がなく,飴ん棒のように丸くなった父の親指は,何を語りつづけていたのか? 夢見る心を傷つけられた父の背中に,元ハンセン病の人たちの悲しみを重ねた表題エッセイなどを収録。
目次や構成
[目次]
- はじめに―「正直者は夢を見る」
- 父の親指
- 医療をさせないため?
- 日本も戦争状態
- 魯迅の「吶喊」
- 勉強しがいのある時代
- 医療人と患者の共同
- 大量の白ネズミ
- 猿ではなかった
- 凍傷実験
- 「死の商人」
- 過去に目を閉ざす者は・・・
- 「神の国」の食糧事情
- 蔓延した飢餓と疾病
- 歴史は動く
- 白バラは散らず
- "強い政治家"の幻想
- はったり
- 彼のいるべき場所
- 右翼が保守を襲うとき
- 地域医療を守る
- 妻の苦労
- 光と正義がほしい
- 『自由論』
- 「生活習慣病」
- 閉塞の時代
- ホンネ
- 憲法が自衛隊に違反!?
- 奪ったのはだれ
- 「呪詛する勇気」
- 人間は「小の虫」ではない
- 「戦争」とテロ
- 終わりにできる
- ウソはいけない
- 詐称する「改革」
- インチキ政治
- 浅ましい精神
- 「ラクの物語」
- 停学処分
- 電信柱にかじりつく
- 備えあれば憂いなし?
- 「平和的生存権」
- ガルブレイスと小泉首相
- 「誤診」と「ニセ薬」
- 謀略
- ペンは権力より
- 大衆はバカではない
- 「恥」
- 戦争前夜の声
- 小さいことは美しい
- ハルちゃんのためなら
- アメリカ中毒
- 切なさをこえて
- 許さない
- 諦めない
著者情報
高柳新

父の親指 医者の目
定価1,650円
(本体1,500円)
2003年9月