
日本の医者はどうつくられるのか
研修医
谷川智行=著 後藤慶太郎=著
はじめての問診、緊張の連続の救急外来、患者さんとのふれあいと別れ――医療の現場で成長する新米ドクターたちの毎日はどうなっているか。この四月スタートの新たな研修制度はどんな内容か。第一線で活躍する医師たちへのインタビューも交え、国民本位の医療のために何が必要かを探った医療関係者必携の書。
目次や構成
目次
- はじめに
- 第1章 日本の医者はどうつくられるか
- 第1節 研修医という生活(後藤)
- 第2節 日本の医師養成と卒後研修(谷川)
- (1)大学医学部での卒前医学教育
- (2)医師国家試験
- (3)これまでの卒後研修の実態
- (4)日本の研修制度の歴史的変遷
- 第3節 卒後研修必修化と今後の展望
- (1)九四年に浮上し阻止された「義務化(必修化)」(谷川)
- (2)今回の必修化でこう変わる(後藤)
- (3)これからの卒後研修改善の方向(谷川)
- 第2章 第一線の医師に聞く、研修医時代と生き方
- 日本大学医学部教授、
日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター長 林成之さん- 患者さんの手を握り泣くだけだったころ
- アメリカで考えさせられた指導者のこと
- 医者としての姿勢、心を鍛えるために
- 「科学者の目」で明日の医療をリードする
- 積み残された医療へのサポートの問題
- 洛和会音羽病院副院長、
洛和会京都国際医学教育センター所長 松村理司さん- 「もっときっちりした研修」に興味持ち
- 沖縄とアメリカで見た臨床力重視の研修
- 臨床がだめなら教育できるわけがない
- ユニークな試みで研修医が生き生きと
- オープンなディスカッションが必要に
- 熊本・くすのきクリニック所長、
前水俣協立病院院長 板井八重子さん- 学生時代に出会った患者さんへの思いから
- 患者さんの家庭環境や普段の生活を聞き
- 病像解明、妊娠異常に関するとりくみ
- 人間としての想像力、スタッフとの協力
- 女性医師が働きやすい環境をどうつくるか
- 日本大学医学部教授、
- 第3章 座談会 現場から考える卒後研修
- (1)国民のための医師養成と研修の現場
- (2)研修医の初心をどう生かすか
- (3)制度改革を前向きに生かすために
著者情報
谷川智行
千葉県流山市東葛病院医師。

研修医
定価1,760円
(本体1,600円)
2004年4月
後藤慶太郎
千葉県流山市東葛病院医師。

研修医
定価1,760円
(本体1,600円)
2004年4月