
ライブドアとフジの暗闘、仕掛けは、外資のハゲタカ・ファンド! いま、日本と世界の経済と金融は、動乱時代に−−。めまぐるしい銀行再編に翻弄されるのは、やはり庶民。なぜ、そうなるのか。金融問題のエクスパートが、日本の金融再編の現状、アメリカ、EU、中国、アジアなどグローバル化の中の世界経済をわかりやすく解明する。
目次や構成
〔目次〕
- まえがき
- 第一章 日本経済と「失われた一〇年」
- 1 くずれさった小泉「構造改革」神話
- 2 つよまる大企業支配体制
- 3 日本経済の国際競争力の内実
- 4 日本経済の基盤弱める家計貯蓄率の低下
- 5 政府・財界の思惑とあせり
- 第二章 日本の金融再編はどこまできたか
- 6 新しい局面に達した金融再編
- 7 「金融再生プログラム」の果たした役割は何か
- 8 つくられた金融破綻―銀行への公的資金投入・国有化
- 9 三菱東京・UFJ統合の真実
- 10 アメリカ奉仕の為替政策
- 11 「資産運用のすすめ」に落し穴
- 第三章 グローバリゼーションのなかの世界経済
- 12 グローバル化をどうみるか
- 13 二期目ブッシュ政権下のアメリカ経済
- 14 拡大EUの光と陰
- 15 中国経済の発展と「東アジア共同体」
- 16 BRICsの台頭
- 第四章 現代資本主義と「ルールある社会」
- 17 「資本の秘密」を解明したマルクス
- 18 大企業支配体制の矛盾と限界
- 19 戦争と資本主義経済
- 第五章 二一世紀の日本経済をどう展望するか
- 20 ゆがみ・矛盾をただし景気回復へ
- 21 克服すべき日本経済の構造的課題
著者情報
今宮謙二
1929年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。中央大学名誉教授、商学博士。『国際金融の歴史』『投機マネー』(以上、新日本新書)、『金融不安定構造−−機軸通貨ドル体制の動揺』(新日本出版社)など著書多数。

動乱時代の経済と金融
定価1,760円
(本体1,600円)
2005年4月