
ハッブル宇宙望遠鏡によって広がる宇宙の姿、相次ぐ大地震はどうして起きるのか、ヒトの全遺伝情報(ヒトゲノム)の解読によって生命科学、医学はどう進展するのか――この間のめざましい科学・技術の進歩。その最新の多彩な話題を一話完結式でわかりやすく説明する読み物。前著『最新科学のキーワード』の続編。
目次や構成
〔目次〕
- はじめに
- 宇宙
- ● 銀河系の地図づくり
- ● 星の最期がつくりだす造形美
- ● 宇宙を探る新たな“目”
- ● 太陽系を広げる新天体
- ● メタンの川が流れる?天体
- ● 二一世紀初頭の火星探査
- ● 月はどのようにできたのか
- ● 的中した流星雨の出現予測
- ● 活発化する太陽系外惑星探索
- ● ボイジャー、太陽圏を脱出へ
- ● 宇宙生成の謎に迫る
- ● 宇宙の歴史と物質進化
- ● 衝突して姿を変える銀河
- ● 宇宙初期の銀河が見えてきた
- ● ブラックホールの“産声”
- ● 生長途上?のブラックホール
- ● 宇宙開発と宇宙論
- 地震・地球
- ● 二つのタイプの大地震
- ● 地震とはどんな現象か
- 地震には二つの意味
- 地震とは岩石の破壊現象
- 地震の二つのタイプ
- 震源断層、震源、震央、震源域
- アスペリティ(固着域)
- 震源の規模とマグニチュード
- 地震波と地震動
- 揺れの強さと震度
- 津波
- ● 注目を集める“雪球地球”仮説
- ● 地磁気と地球軌道の変動
- 生命・進化
- ● サルからヒトへの進化
- ● 現代人の祖国はアフリカ?
- ● “文化のあけぼの”をたどる
- ● チンパンジーの地域文化
- ● 手足を持った動物の出現
- ● 雑種タンポポが一大勢力に
- ● 強い光から逃げる葉緑体
- ● 解明進む生物時計の働き
- ● 「脱水生命状態」の生命力
- ● 地球外生命発見の可能性
- 脳・医学
- ● 脳は何歳でも鍛えられる
- ● ここまで解明、記憶の仕組み
- ● アルツハイマー病治療薬の可能性
- ● 少なかったヒトの遺伝子
- ● 活発化する再生医療研究
- ● においを嗅ぎ分ける仕組み
- 物理・科学技術
- ● アインシュタインと二〇世紀の科学
- ● 反物質はなぜ消えたか
- ● 世界をリードするニュートリノ研究
- ● スーパーコンピューターと科学
- ● 原子時計と時刻の仕組み
- ● 電子の振る舞いに見る量子力学
著者情報
前田利夫
1945年山形県生まれ。現在「しんぶん赤旗」科学部長。

宇宙・地球・生命 科学最前線を読む
定価1,540円
(本体1,400円)
2005年9月