
農業大学に入学し風車に魅せられた、新、ゆかり、榛名、拓郎、靖は、卒業後の夢を語り合い歩み出す。データの改ざんを命じられ会社を辞めた新は農業を始めるが、そこで藪崎千華と出会う――。前作「稲の旋律」のその後の進展とも交差させ、生きがたい時代に夢と理想を追い求める青年たちの苦悩と希望を描く。
目次や構成
〔目次〕
- 卒業
- 働くということ
- さまようドン・キホーテ
- 新しい道
- 向かい風
- 丘の上で
著者情報
旭爪あかね
1966年生まれ。日本民主主義文学会会員。「稲の旋律」で第35回多喜二・百合子賞受賞。著書に『世界の色をつかまえに』(本の泉社)、『稲の旋律』(新日本出版社)など。

風車の見える丘
定価1,980円
(本体1,800円)
2005年10月