
「たみちゃん、なにしてるかな。国語かさんすうかわからへんけど、きんちょうしてるかな」。転校した友だちをやさしく気遣います。子どもの詩は、子どもの世界から降り注ぐメッセージの宝庫です。あふれんばかりの思いや願いが込められています。ベテランの先生が、もがきながらもけなげに生きる子どもの心を読み解きます
目次や構成
〔目次〕
- はしがき
- 第一章 子どもの詩の心
- (一)子どもの喜び、あふれるエネルギー、やさしさ
- (二)子どもの悲しさ、つらさ、さびしさ
- (三)深く豊かに人を想像しながら、子どもたちは人間的な心を育てる
- (四)子どもたちは自分を語り始めるか
- 第二章 詩を書いて、人間的な心を育てあう
―京都・北山杉の里の子どもたちの生活と詩―- (一)山里に春が来た(二年生)
- (二)のびよ! ヒョウタン!(四年生)
- 第三章 子どもの詩の「読み」は確かか?
- (一)詩の心を読む ―悲しさの所在―
- (二)子どもの詩・推敲と表現の自由について
- (三)教科書の詩は未来へ向かう希望を歌うか
- 第四章 どのように子どもに詩を書かせたらよいか
- (一)「おーい ともだち」(低学年)
- (二)「心ってこんなに動くんだ」(中学年)
- (三)「あなたの心が ゆったりするのは」(高学年)
- あとがき ―子どもとともに歩むということ―
著者情報
西條昭男
1944年京都生まれ。37年間、京都市で小学校教師を務める。京都子どもを守る会副会長。元京都綴方の会会長、元日本作文の会常任委員。著書に『心ってこんなに動くんだ』(2006年、新日本出版社)、『そんなに「よい子」でなくていいから この国の子ども・教育論』(2002年、文理閣)など。

心ってこんなに動くんだ 子どもの詩の豊かさ
定価1,760円
(本体1,600円)
2006年4月