「21世紀の広島で生まれたイマジン」が世界の思いを乗せ
世界をつなぐ歌「ねがい」
三輪純永=著
「もしも この頭上に 落とされたものが ミサイルではなく 本やノートであったなら…」 中学生の平和学習から生まれた歌は、「自分の願いを続く歌詞にしてください」とのよびかけで、数十カ国に広がった。戦争に苦しんだ国、貧困にあえぐ国、そして日本中から寄せられた500編以上の歌詞。その物語と音楽の力を見つめたルポルタージュ。
目次や構成
〔目次〕
- プロローグ ヒロシマから世界へ
- I 涙のない明日のために ― 命の現場に届いた「ねがい」
- 世界で一番命の短い国から
- チェルノブイリの悲劇を忘れない
- 光州のストリートに立って
- 枯葉剤の被害者とともに
- II 広島の子どもたちから生まれた歌
- 歌うこと、学ぶことの中から
- 生徒の「平和宣言」をもとに
- 「平和への思いに乗ってくれる」
- 作詞者、作曲者の思い
- 歌は歌われながら歌となる
- III 国境をこえて響きあう言葉と生き方
- 世界への発信、そして反響
- それぞれの「五番」の歌詞を
- ケニアと日本を行き交った物語
- イランからヒロシマ、九条へ
- 「地獄の記憶」を受け継いで
- 広島と世界を結んで
- 「足元の実践が問われる」
- 被爆地の心を伝える教師たち
- 「真理と平和を希求する」こと
- NHK番組の反響
- 「光復節」での演奏
- 韓国の学生から届いた言葉
- 世代をこえた広がりのなかで
- IV 躍動する若い言葉、そして未来へ
- 平和への願いを表現し行動する
- 28編の詞を書いた中学生
- 願いは一つ、世界は一つ
- 05年「うたごえ祭典」後の広がり
- 「思いやりの連鎖」をこそ
- 「せんそうをすてて あいとへいわ」
- おとなになっても歌い続けて
著者情報
三輪純永
うたごえ新聞編集長。岐阜県生まれ。著書に、『なぜ、いま歌うのか?――強制される「君が代」の現場』(新日本出版社)。
世界をつなぐ歌「ねがい」
定価1,572円
(本体1,429円)
2006年10月