
美貌のプリマドンナにして「うたごえ運動」の創始者、その生き方
グレート・ラブ 関鑑子の生涯
三輪純永=著
三浦環の再来と絶賛されながら、戦意高揚のための演奏を拒否し、楽壇から締め出された声楽家・関鑑子(あきこ)。彼女は戦後、焦土の日本で「うたごえ運動」を興し、再び輝きを放った。働く人々の生活とたたかいに根ざした音楽で平和な国づくりを――「うたごえ」に込めた鑑子の思いに、没後40年・運動創立65年の今、向き合う評伝。
目次や構成
〔目次〕
- 序 戦前と戦後を生きて
- 第1章 生い立ちーーヒューマニズムの原点
- 第2章 嵐に抗して
- 第3章 新しい国づくりへーー「うたごえ運動」創立前夜
- 第4章 国民音楽の創造ーー鑑子と「うたごえ」がめざしたこと
- 第5章 うたごえの広がりの中で
- 第6章 たたかいと創造と
- 第7章 最後のメーデー
- 終 章 いま「関鑑子」をふりかえる視点
- あとがき
著者情報
三輪純永
うたごえ新聞編集長。岐阜県生まれ。著書に、『なぜ、いま歌うのか?――強制される「君が代」の現場』(新日本出版社)。

グレート・ラブ 関鑑子の生涯
定価1,676円
(本体1,524円)
2013年5月