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時代に対峙する人間の誇り――新たな藤沢周平の世界

藤沢周平 志たかく情あつく

新船海三郎=著

定価2,090円(本体1,900円)

出版年月
2007年8月
ISBNコード
978-4-406-05060-9
仕様
0095/ 四六判上製/ 254P
タグ
芸術・生活    評論   
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藤沢周平は没後十年になるが、その作品は映画、ドラマにもなり、静かなブームが続いている。読者に人生を深く考えさせ、引きつけてやまないものとは何か。旧著『人生に志あり 藤沢周平』をもとに、「白き瓶 小説長塚節」論を加えて改訂。新しい藤沢文学の世界と、その魅力をさらに深く味わう作家・作品論。

目次や構成

〔目次〕

  1. ひとり行く山間の小道は ―作家の軌跡と「白き瓶 小説 長塚 節」
    • 闇に海鵜を描くのは
    • 生活の倫理と文学の倫理
    • 土の匂いとリリシズム
    • 子規と左千夫と茂吉と
    • 白埴の瓶こそよけれ
  2. 国の本は民にあり ―上杉鷹山と新井白石と
    • 狐狸が棲む城内
    • 幕閣をも揺るがした郡上一揆
    • 封建の世に民主の香り
    • 白石の笑顔と朝鮮通信使
    • 忘るまじきは民の父母
  3. ふるさとは遠くに、近くに ―「又蔵の火」から「臍曲がり新左」へ
    • 郷里はつらい土地でもある
    • 兄にかわって言うことがある
    • 復仇史上無雙ノ美学ナリ
    • 「葉隠」から皇道的武士道へ
    • 信長ぎらい
    • 笑い声が余情となって
  4. 転機は春の日差しに似て ―市井の武家・青江又八郎、俗世の詩人・一茶
    • 浪人にも生活者の眼
    • ただ酒にはしゃいだ朝は
    • 大石内蔵助の心中
    • さまざまに「忠臣蔵」物語
    • 剣も人も心ばえ
    • 凡・駄句のなかに詩人の光
    • 蚤も風流・蚊も風流
  5. 愛あり、友ありて人生 ―「海鳴り」「蝉しぐれ」、三屋清左衛門
    • いつか心が真っ直ぐに
    • 老いる不安、哀しみが
    • ほのかながらも明かりを信じて
    • 幼い日の恋も友情も
    • 死にゆく者の気持ちとは
    • 日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ
    • 早春の光の中で

あとがき

略年譜

主な参考文献

著者情報

新船海三郎

1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『わが文学の風景 作家は語る』『史観と文学の間』『人生に志あり藤沢周平』など。

藤沢周平 志たかく情あつく

藤沢周平 志たかく情あつく

定価2,090円
(本体1,900円)

2007年8月