
「手と足をもいだ丸太にしてかへし」――日本が無謀な侵略戦争へとつきすすむ時代に、反戦の川柳を次々と発表した反骨の作家・鶴彬(つるあきら)。優れた川柳、評論を残し、昭和13年(1938年)、29歳で獄死した川柳作家・鶴彬の青春を描く。世の中を変えるために川柳で闘う――閉塞した時代に抗いつづけた彼が、命をかけて貫いた理想とは。
目次や構成
〔目次〕
- 第一章 はじめての旅立ち 17歳 大阪へ
- 第二章 出会いへの旅立ち 18歳 東京へ
- 第三章 実践への旅立ち 19歳 故郷へ
- 第四章 抵抗への旅立ち 21歳 入営
- 第五章 決意の旅立ち 26歳 東京へ
著者情報
吉橋通夫

小説 鶴彬 暁を抱いて
定価1,980円
(本体1,800円)
2009年3月