
けんめいに生き抜く87歳。心のままに綴った“奇跡の日記(ブログ)”
まだ 生きている
田中美智子=著
今年87歳になる著者の軽妙洒脱なブログを編んだエッセイ集。自由奔放、天衣無縫、お腹の癌はどこへやら? 「死の宣告」から5年、夫の死をも乗り越え、猫の来太郎と共に奇跡の命を猛然とけんめいに生き抜く姿が胸をうつ。衆議院議員時代からの友・松本善明氏との対談で語った波瀾万丈の人生も興味深い。笑って泣いて、心にしみる本。瀬戸内寂聴さん推薦!
目次や構成
〔目次〕
- はじめに(田中美智子)
- 〔対談〕田中美智子×松本善明 猛然と懸命に
- 84歳からのブログ
- 1 来太郎とふたり(2006年・夏〜)
- 2 自然体でいけばいい(2007年・春〜)
- 3 友達っていい(2007年・夏〜)
- 4 生きていましたよ(2008年・春〜)
- あとがきにかえて
- 「あれは去年の秋なんだけど、飯能市(埼玉県)の母親大会で公演を頼まれたの。でも、もうこの年でしょ、『私もう86だよ、その日には死んでるかもしれないから、もっと安全な講師に頼んだら?』って言ったのよ。そしたらその人、「もしそうなったら盛大に先生の追悼会をしますから、心配はいりません。人を集めても無駄にはしませんから」だって。笑っちゃた。笑ったから、もう引き受けたと同じだよね。結局、生きていたから、講演やってきた。」(対談より)
田中美智子さんのブログはこちら→自然と猫と私
- 瀬戸内寂聴さん推薦!
- 同い年の田中美智子さんと私は、まるで前世では双生児だったように考え方、感じ方がそっくりである。この本は自分が書いたのではないかと思うほど共感した。ブログも面白いけれど、田中さんのメル友の松本善明さんとの対談がいっそう面白い。 若い人には人生への希望を 中年世代には生きる勇気を 老人たちには若やぎを 与えてくれるだろう。
著者情報
田中美智子
1922年生まれ。日本女子大学卒業(社会福祉専攻)。元衆議院議員(5期15年)、元日本福祉大学助教授、いわさきちひろ美術館呼びかけ人。

まだ 生きている
定価1,760円
(本体1,600円)
2009年3月