
ファストフードをほおばりながら戦争をする国、アメリカ。そこには死の臭いも逃げ惑う子どもの悲鳴もない。あるのはポテトの匂いだけ……。失業と無保険、薬物や精神疾患――壮絶なソーシャルワーク現場ではたらく在米日本人がつづる、おかしくも悲しいアメリカ社会と人々の素顔。新政権下、“変化”の兆しはどこに?
目次や構成
〔目次〕
- はじめに
- 「オバマ神話」の誕生
- 負の遺産
- 人種差別の構造
- 「新型人種差別」
- 有色人種が成功するには
- 「人種特別措置」
- 「救世主」の誕生
- フライドポテトと戦闘機
- ノーベル平和賞と“1984”
- “戦争大統領”
- オバマと核兵器廃絶問題
- 戦争社会の日常
- 軍隊リクルート
- 「占領者」か「解放者」か
- アメリカ政治の四大要素
- アメリカ「愛国理念」
- 大国の涙
- チャリティー社会
- “自己責任で生きてください
- 貧困と病み
- 福祉現場の最前線では
- なぜ人々は病むのか
- アメリカ、変革の波
- 二大政党と変革
- エイリアンと変革
- 市民運動の裏事情
- 格差社会と市民運動
- 変革の波
- 変化の兆し
- パワー・トゥ・ザ・ピープル(人民に力を)
- アメリカを生きる
- 多民族社会
- アメリカン・マインド
- オバマ時代のアメリカ事情
著者情報
円道まさみ
1965年東京生まれ。1984年より米・カリフォルニア州在住。児童福祉関連の仕事をした後、社会人大学にて行動心理学と薬物中毒治療を学ぶ。現在、サンフランシスコの非営利団体でホームレスおよび低所得者層で精神障害や薬物中毒、HIVエイズ問題を抱える人々のケースワーカーとして働く。著書『アメリカってどんな国?』(2002年、新日本出版社)

フライドポテトと戦闘機 オバマ時代のアメリカ事情
定価1,650円
(本体1,500円)
2010年5月