
美術館を訪れるのが何倍も楽しくなる!
安曇野ちひろ美術館をつくったわけ
松本猛=著
寝心地のいい椅子で昼寝、広々とした芝生の庭を散歩する、カフェでワインを片手に手紙を書く――いまや世界最大規模の絵本美術館として発展する安曇野ちひろ美術館には、“絵を見なくてもいい”こだわりがいっぱい。もちろん、絵をゆったり味わうための工夫にも余念がない。松本猛館長ならではの美術館論を軽妙洒脱につづる。
目次や構成
〔目次〕
- はじめに
- 絵は見なくてもいい
- 昼寝のできる美術館
- 海になった天井
- 作品が展示室に並んでいる必要はない…ほか
- 絵を見てもいい
- 絵を自分のものにする
- 絵の入り口をさがす ちひろ
- 絵の入り口をさがす 世界の絵本画家…ほか
- 美術館って何だろう
- 神殿になった美術館
- 美術館をテーマパークとして遊ぶ方法
- 美術館を高級ホテルとして楽しむ方法…ほか
- 安曇野に美術館をつくったわけ
- 安曇野しか考えなかった
- 時代を超えた思想家の建物
- 美術館は子どもたちといっしょに育つ…ほか
- 絵は見なくてもいい
- あとがきにかえて
- 掲載作品一覧
著者情報
松本猛
1951年生まれ。美術・絵本評論家、作家、横浜美術大学客員教授、ちひろ美術館常任顧問、美術評論家連盟会員、日本ペンクラブ会員。1977年にちひろ美術館・東京、97年に安曇野ちひろ美術館を設立。同館館長、長野県信濃美術館・東山魁夷館館長、絵本学会会長を歴任。絵本作品に、『ふくしまからきた子』、『ふくしまからきた子 そつぎょう』(絵・松本春野、岩崎書店)、『白い馬』(絵・東山魁夷)、『りんご畑の12ヶ月』(絵・中武秀光、いずれも講談社)、『海底電車』(絵・松森清昭、童心社)などがある。

安曇野ちひろ美術館をつくったわけ
定価1,760円
(本体1,600円)
2010年5月