
いま必要なのは保育所の増設! 待機児童問題の一番有効なこの解決策があるのに、政府が進めるのは公的保育を崩壊させる「制度改革」。その危険性を具体的に明らかにし、かけがえのない「公的保育制度」の基本からその創造的活用までを平易に解説します。保育所を拠点とした、新たな社会・地域づくりへの挑戦をよびかける恰好の書。
目次や構成
- 第Ⅰ部 どうして保育園に入れないの?
- ―待機児童問題を考える
- 第Ⅱ部 たのしい保育園に入りたい!
- ―子どもの視点から保育制度のあり方を提言する
- 第Ⅲ部 国の制度改革でほんとうに保育園がよくなるの?
- ―危険な「保育制度改革」を検証する
- 第Ⅳ部 「保育」をさらに充実させるには?
- ―保育制度改革のゆくえを展望する
著者情報
村山祐一
1942年生まれ。法政大学大学院社会科学研究科修士課程終了。社会福祉法人加須福祉会三俣保育園園長などを経て、98年、鳥取大学教育学部教授に就任。現在は、帝京大学教職大学院教授。日本保育学会常任理事、保育研究所所長。主な編著書に『保育所「改革」と子どもの権利』(共著,岩波ブックレット,1995年)、『児童福祉法「改正」と私たちの保育』(共著,自治体研究社,1997年)、『もっと考えて!! 子どもの保育条件』(新読書社,2001年)、『「子育て支援後進国」からの脱却』(新読書社,2008年)、『保育の理論と実践講座 第1巻 保育とは何か』(編著,新日本出版社,2009年)など。

たのしい保育園に入りたい! 子どもの視点をいかした保育制度改革への提言
定価1,760円
(本体1,600円)
2011年5月