
六十年余を経て実現した幻の「多喜二伝」!
母の語る小林多喜二
小林セキ=述 小林廣=編 荻野富士夫=解説
「多喜二のおかあさん」と呼ばれ親しまれた小林セキ。戦後直後、セキと親交のあった編者が直接聞いて口述筆記として遺した未刊の伝記が、六十年余を経てよみがえる。多喜二を生み、育て、そして多喜二に寄り添いながら忍苦の生活を続けた母親ならではの心情があふれ、新たな多喜二像が浮かび上がる。
目次や構成
〔主な目次〕
- 編者の言葉
- 一 郷里のこと
- 二 舅多喜次郎
- 三 慶義と末松
- 四 多喜次郎の死、小樽へ
- 五 築港の三ツ星パン支店
- 六 庁立商業時代
- 七 小樽高等商業学校時代
- 八 末松の急死と多喜二の拓銀勤務
- 九 拓銀辞職
- 十 多喜二上京と獄中生活
- 十一 佐藤績宛獄中書簡
- 十二 馬橋の家での同居へ
- 十三 多喜二の地下生活、同居
- 十四 多喜二の死
- 十五 『都新聞』記事
- 十六 馬橋でのお通夜
- 十七 解剖の謝絶
- 十八 葬儀の妨害
- 十九 多喜二の戒名
- 二〇 多喜二の思想について
- 二一 多喜二の作品について
- 二二 多津子さんのこと
- 二三 太陽は総てのものを平等に照らす
- 注記
- 解説(荻野富士夫)
著者情報
小林セキ
1873~1961年

母の語る小林多喜二
定価1,540円
(本体1,400円)
2011年7月
小林廣

母の語る小林多喜二
定価1,540円
(本体1,400円)
2011年7月
荻野富士夫
1953年生まれ。小樽商科大学商学部教授。主な著書『昭和天皇と治安体制』『治安維持法関係資料集』『北の特高警察』『思想検事』『横浜事件と治安維持法』など。

母の語る小林多喜二
定価1,540円
(本体1,400円)
2011年7月