
美しい草花に蝶が舞い、犬や猫が人と幸せに暮らしていた土地。だがあの日を境に、その光景は無残な変容を見せ始める。無人となった街、野生化するペット、ひび割れた水田。目に見えず匂いもない放射性物質によって人と自然の関係が壊されていく様子を記録した叙事詩のような写真集。人間存在のあり方を根底から問いかける。
著者情報
八木澤高明
1972年神奈川県生まれ。大学在学中に写真を始める(大学は中退)。 写真週刊誌専属カメラマンを経てフリー。『ネパールに生きる』(新泉社、04年)、『黄金町マリア』(ミリオン出版、06年)、『さらば中国』(同前、08年)など。

フクシマ2011、沈黙の春
定価2,420円
(本体2,200円)
2011年10月