
原発事故で避難を強いられた一人の老人。週数回、放射線量の高い浪江町の自宅に帰っている。周囲の家や畑、墓などを見回り、再生に向け、自分にできる作業に淡々ととりくむ日々。国道沿いには新たに桜も植えた。故郷と共に戦中・戦後を生きてきた男が、戻る日を信じ故郷を蘇生させる――強い思いを伝えるフォト&エッセイ。
著者情報
八木澤高明
1972年神奈川県生まれ。大学在学中に写真を始める(大学は中退)。 写真週刊誌専属カメラマンを経てフリー。『ネパールに生きる』(新泉社、04年)、『黄金町マリア』(ミリオン出版、06年)、『さらば中国』(同前、08年)など。

フクシマ物語 幸四郎の村
定価1,650円
(本体1,500円)
2012年8月