前進座とともに歩んできた人生、芸のこころを多彩な話題で自在に語る。
今朝の露に わたしの芝居旅
嵐圭史=著
前進座の中心俳優であり、声、姿、演技の三拍子揃った立役として活躍する嵐圭史。その半世紀以上の役者人生を振り返り、出会いと感動を綴る。演劇の旅に始まり、『平家物語』朗読の魅力、『天平の甍』中国公演の感動、亡き師、友への追悼、演劇鑑賞運動へのあふれる情熱、多彩で洒脱、人間的魅力あふれるエッセイ集。
著者情報
嵐圭史
1940年東京生まれ。1959年俳優座演劇研究所附属俳優養成所を卒業し、同年前進座入座。屋号=豊島屋(てしまや)。 主な舞台に『寺子屋』松王丸、『毛抜』粂寺弾正、『鳴神』鳴神上人、「心中天網島」治兵衛、「東海道四谷怪談」伊右衛門、「佐倉義民伝」宗五郎。1985年「子午線の祀り」(紀伊国屋演劇賞個人賞受賞)、1992年「怒る富士」(文化庁芸術祭賞)、2003年「天平の甍」鑑真(名古屋演劇ペンクラブ賞受賞)、2009年「江戸城総攻」徳川慶喜(芸術選奨文部科学大臣賞)。 著書に『知盛逍遙』(1991年、早川書房)、『「怒る富士」が行く』(1994年、かもがわ出版)、『花の道草』(1997年、中央公論社)等。朗読CDに「平家物語――百十二句本」全12卷(2001年、新潮社)など。
今朝の露に わたしの芝居旅
定価2,200円
(本体2,000円)
2012年9月