
賢くしたたかな古人の生き方、豊かな感情世界に分け入る
心の色 ことばの光 学び直しの古典 弐
清川妙=著
定価1,650円(本体1,500円)
- 出版年月
- 2013年10月
- ISBNコード
- 978-4-406-05720-2
- 仕様
- 0095/ 小B6判上製/ 192P
- タグ
- 芸術・生活 記録・回想・エッセイ
好評の「学び直しの古典」シリーズ第二弾。「しんぶん赤旗」連載(2012年1月~13年7月)に加え、「わらしべ長者」の機知と才覚、「古事記」「平家物語」の中の純愛・悲恋など、親しみやすい古典文学のエピソードをすくい上げて、現代人の生き方のヒントとしてどう学ぶのか、著者ならではの視点でわかりやすく読み解く。
目次や構成
【目次】
- まえがき
- 〈壱〉
- 龍の頸の光る玉ーー『竹取物語』かぐや姫の難題
- 童心こもる愛の歌ーー『万葉集』雪・梅・鶯
- 星にすみれに立ち添う面影ーー『建礼門院右京大夫集』叙情詩人の追憶
- 恋の首尾は奇抜だったーー『堤中納言物語』花桜折る少将
- 哀歓の心の傍らに咲く花ーー『万葉集』花橘の歌
- 頬に光るしずくーー『徒然草』登蓮法師の面影
- 撫子、扇、夏の詩ーー『枕草子』『十訓抄』意表を突く発想
- 細部にくぐり入る目ーー『枕草子』露の朝
- 通い合う愛惜ーー『更級日記』『大草原の小さな家』考標女とローラ
- 若くして逝った娘への涙ーー『和泉式部集』萩の唐衣
- 五つの災厄畳みかけて記すーー『方丈記』/上
- 手の奴、足の乗りものーー『方丈記』/下
- 三十日三十夜はわがもとにーー『蜻蛉日記』忘れ得ぬ正月風景
- 亀、蛇、狐の報恩説話ーー『今昔物語集』動物は裏切らない
- 花の色、鳥の声ーー『百番御自歌合』永福門院のセンス
- 七五調のみごとな詩ーー『曽根崎心中』この世への挽歌
- 生い立ちの奇跡ーー『折たく紫の記』新井白石の自叙伝
- 洋楽発展のきっかけーー『西洋新聞』シドッチとの心の交流
- 旅、花、鳥にまつわる恋ーー『万葉集』夏の歌
- 〈弐〉
- わらしべ長者ーー自分を信じる力
- 古典に見る〝あたら〟さん
- 『枕草子』に見る暮らしの楽しみ方
- 夢よりもはかなき恋 和泉式部の歌
著者情報
清川妙
1921年山口県生まれ、2014年死去(享年93)。著書に『年を重ねても知る人生の深い喜び』(2014年、海竜社)、『心の色 ことばの光り――学び直しの古典弐』(2013年、新日本出版社)、『心ときめきするもの――学び直しの古典』(2012年、同)など多数。

心の色 ことばの光 学び直しの古典 弐
定価1,650円
(本体1,500円)
2013年10月