
森、川、海をつなぐ水の道をとおしてたくさんの命が豊かに循環している水俣。その輪を無残に切り裂いたのが水銀公害「水俣病」。何十年もの歳月をへたいま、水の道は、苛烈な汚染を生き抜いてきた海の生きものたち、水俣病と向き合い乗り越えようとする人びとの姿を映しだします。水俣を撮り続ける水中写真家が水俣の“いま”を紡いだ写真集。
著者情報
尾崎たまき
1970年、熊本市生まれ。写真家。1991年から、熊本の写真スタジオに勤めつつ独学で水中写真に取り組む。2000年から水中写真家・中村征夫氏に師事。アシスタントを務めながら自分の作品を写真展で発表していく。2011年に独立。写真展・講演会、テレビ出演など活躍。現在は、水俣をはじめ、三陸、動物愛護センターなどをライフワークに追い続けている。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。愛玩動物飼養管理士。撮影を担当した本に『ほんとのおおきさ特別編・元気です!東北の動物たち』『もっと!ほんとのおおきさ水族館』(共に2012年、学習研究社)、『ほんとのおおきさ・なかよし動物園』(2011年、学習研究社)。著書に、フォトエッセイ『お家に、帰ろう―殺処分ゼロへの願い―』(2015年、自由国民社)、写真集『水俣物語』(2014年、新日本出版社)、写真絵本『みな また、よみがえる』(2013年、新日本出版社)など。

水俣物語
定価3,080円
(本体2,800円)
2014年2月