
日々の慌ただしさの中にも、ふとした瞬間、季節の移ろいを感受して心がなごむ。自然を称え寄り添う暮らしから紡がれた俳句(1章)や美しい日本語(2章)、そして額田王、アポリネール、宮澤賢治、茨木のり子など古今東西の様々なスタイルの詩(3章)を、俳人・黛まどかさんの情感豊かな導きの糸で紹介。時の流れに揺蕩うひとときをお届けするエッセイ集。
目次や構成
【目次】
- 一、俳句ひとひら
- 二、美し言の葉
- 三、ことばのちから
著者情報
黛まどか
俳人。神奈川県生まれ。1994年「B面の夏」50句で第40回角川俳句賞奨励賞受賞。2002年『京都の恋』(2001年、PHP研究所)で第2回山本健吉文学賞受賞。10年4月~11年3月文化庁「文化交流使」としてパリを拠点に活動。オペラ「万葉集」「滝の白糸」の台本執筆、福島県の応援歌「そして、春~福島から世界へ」の作詞など、俳句に限らず幅広く活躍。現在、「日本再発見塾」呼びかけ人代表、京都橘大学客員教授。主な著書に、句集『B面の夏』(1994年、角川書店)、『てっぺんの星』(2012年、本阿弥書店)、紀行『文豪、偉人の「愛」をたどる旅』(2009年、集英社)、エッセイ『まんかいのさくらがみれてうれしいな』(2012年、バジリコ)、『引き算の美学』(2012年、毎日新聞社)など多数。

うた、ひとひら
定価1,650円
(本体1,500円)
2014年5月