
「ぼくなんて生きていたってしかたないんだ」と言う、たった八歳の彼。とってもよい子が抱える苦悩とは……。教師間、父母との連携、友だちを見つめ、自分を見つめて詩を書く子どもたち。その中で彼らは大変身を遂げていく。成績至上主義ではなく、目の前の子どもを見る大切さを実感できる、金ちゃん先生の実践集。
目次や構成
目 次/子どもの笑顔にあいたくて まえがき 3 第一章 今の子どもをどう見て、どう向き合っていくか 9 子どもと仲間に学ぶ教師に~教師ほどすてきな仕事はない~ 10 どの子も無限の可能性を秘めている~今日はわたしの最高のきねん日~ 21 みんなちがって みんないい~いろんな子がいることが「宝」~ 31 受けとめてくれる人がいると心を開き伸びていける 40 やさしさあふれる学級を~てこずらせた子も、今はあこがれのまと~ 46 だれでも「ヘンシン願望」をもっている~ひなちゃん大ヘンシン~ 52 第二章 児童詩 このよきもの 57 子どもの笑顔が輝く児童詩教育を 58 苦悩する子どもの心に寄りそって~友だちを見つめて、自分を見つめて~ 70 仲間の中で子どもは育つ~詩を書き読み合うことで育ち合う子どもたち~ 94 今を生きる子どもの心に寄りそって~子どもの心の声を聴くことから始める~ 113 「よい子」の苦しい胸のうち・心のゆれと向き合って 133 詩を書くって楽しいね! 148 先生、詩って心の栄養だね 158 第三章 子どもを真ん中に教師と親が手を取り合って 175 父母と共同して子育てを 176 今こそ「生命尊重」の教育を 親と共に創る授業 ~「生んでくれてありがとう」「生まれてきてくれてありがとう」~ 179 親・子・教師をつなぐ学級通信 ~子ども・父母の願いや要求を受けとめながら発行~ 187 のびのびと自分のことばで表現できる子どもに(一年生の一学期の実践から) ~自分を見つめて思いを書く・母の悩みにこたえながら~ 194 子どもの声をもとに和気あいあいの懇談会 204 第四章 教師ってすてきな仕事・子どもってすばらしい! 209 今を生きる子どもの心の叫びに耳を傾けよう 210 とことん話し合って解決できた経験を 213 今こそ、平和教育を 戦争の真実を子どもたちに──みんなが語り部になって 215 あとがきに代えて 219 写真 金田一正義
著者情報
金田一清子
群馬県生まれ。元東京都公立小学校教諭。37年間の勤務後も、嘱託・再任用で仕事を続ける。東京の民主教育をすすめる教育研究所(東京民研)副議長。日本生活教育連盟、日本作文の会会員。著書に『子どもの笑顔にあいたくて』(2015年、新日本出版社)。

子どもの笑顔にあいたくて
定価1,760円
(本体1,600円)
2015年8月