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大事なことは憲法が教えてくれる 日本国憲法の底力

森英樹=著

定価1,760円(本体1,600円)

出版年月
2015年11月
ISBNコード
978-4-406-05929-9
仕様
0031/ 四六判並製/ 224P
タグ
社会    政治・法律   
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「殺し殺されることのない世界を創るには」「同性が結婚するのは憲法違反?」 様々な問いかけが広がる中、70周年を迎える日本国憲法。一方で改憲発議を目ざす政権党。そんな状況を47話に分け、素朴な疑問・身近な話題から憲法のこころとは何かを考えます。ユーモアとウィットある語り口で、「日本の今」を深める一冊。

目次や構成

目  次
Ⅰ 主権者が創る「象徴制度」と軍事によらない平和 7
 1 「象徴」って何をする人?
       ──「象徴」天皇という制度 8
 2 「明治・大正・昭和」って特有のイメージがありますね
       ──元号制度の社会的機能 12
 3 どこかが攻めてきたら武力で自衛しなければ……
       ──非軍事平和主義の核心 16
 4 集団的自衛権と集団安全保障、どう違うのですか?
       ──「国連による平和」と日本の使命 20
 5 最高裁が集団的自衛権行使を合憲と判決した、って本当?
       ──砂川事件最高裁判決の悪用 24
 6 米国は本当に日本を守ってくれるのでしょうか?
       ──「日米安保体制」の真相 28
 7 「日米同盟」を言い始めたのはいつから?
       ──野放図な運用拡大のキーワード 32
 8 法案の「公式」命名には要注意
       ──「平和安全」法という名の厚化粧 36
 9 「後方支援」って何なんですか?
       ──兵站は平坦にあらず、兵端を開く 40
 10 殺し殺されることのない世界を創るには?
       ──非戦と国民主権の関係 44
 11 沖縄県が基地問題で国と対立していますね
       ──苦悩の「記念日」から見えるもの 48

Ⅱ 一回しかない人生を心豊かに生きる道 55
 1 「個人主義」って「わがまま勝手」なこと?
       ──個人individualの原意を読み解く 56
 2 私たちが生きることを憲法はどう考えていますか?
       ──lifeの権利をめぐる設計図 60
 3 「男女平等」という言い方がそもそも「男が先」では?
       ──「両性の平等」と言いながら 64
 4 「女性が輝く社会」って何でしょう?
       ──性役割分担意識を醸成する皇室制度 68
 5 同性が結婚することは憲法違反ですか?
       ──「両性」の合意の現代的ありよう 72
 6 日本が戦争する国になれば徴兵制もあり?
       ──どうして「徴兵制は違憲」なのか 76
 7 靖国参拝も首相の「信仰の自由」では?
       ──信教の自由・政教分離・靖国問題 80
 8 「社会の公器」には好奇でなく高貴な責任感を
       ──表現の自由と知る権利の現代的展開 84
 9 研究するのもお金がかかりますねえ
       ──「学問の自由」はいま 88
 10 先端技術研究はいつでも軍事用になるのでは?
       ──学問研究の両義性 92
 11 「働く」ことが苦痛なのに「人権」?
       ──労働で豊かになるとは 96
 12 「納税の義務」に対応する権利は?
       ──憲法上の「義務」の背後にあるもの 100

Ⅲ 「民」が「主」となる民主主義 105
 1 一票のアンバランスが「違憲」ってどういうこと?
       ──「正当に選挙された代表」の意味 106
 2 批判があっても総選挙で自民党は圧勝しましたね
       ──選挙制度と選挙報道を考える 110
 3 衆議院と参議院、二つも必要なのですか?
       ──二院制と両院の「ねじれ」 114
 4 みんなのことをみんなで決めるとは?
       ──民主制のしくみの原点 118
 5 一八歳になれば有権者、これはいいことですね
       ──一八歳選挙権と憲法改正投票の関係 122
 6 戦争法案の委員会「可決」ってめちゃくちゃでしたね
       ──法案「成立」の真相 126
 7 戦争させない最後の砦は「国会承認」?
       ──自衛隊出動に対する「国会承認」制度の真相 130
 8 首相はいつでも衆議院を解散できるのですか?
       ──「首相の解散権」とは何か 134
 9 愛する人を殺されたら犯人を殺したいのは人情でしょうか?
       ──死刑制度を考える 138
 10 裁判官の「独立」ってあやしいですね
       ──「司法権の独立」と「裁判官の独立」 142
 11 国民主権をきたえる住民自治
       ──「地方自治の本旨」を読み解く 146
 12 国民は選挙で改憲を期待したのでしょうか?
       ──自民党改憲案と国民生活 150

Ⅳ 憲法って何? 日本国憲法って何? 155
 1 どうして憲法記念日は五月三日なの?
       ──日本のあり方を決めた日 156
 2 憲法もあれこれの法の一つ?
       ──「憲法」のそもそもを考える 160
 3 司馬さんの真意は何だったんでしょう?
       ──固有名詞としての「戦後」 164
 4 二〇一五年八月一五日で戦後七〇年でしたね
       ──「戦後七〇年」のはなし 168
 5 安倍首相の「戦後七〇年談話」をどう見る?
       ──もう一度「戦後七〇年」のはなし 172
 6 「国を愛する」のは当然?
       ──「愛国心」って何だろう 176
 7 世界遺産登録で韓国などと議論になりましたね
       ──「いまに続く過去」がある 180
 8 「安全・安心」に暮らしたいですね
       ──「安全保障」の光と影 184
 9 ドイツは原発を全廃したのに日本はどうでしょう
       ──原爆と原発を貫く危険性 188
 10 主権者国民のために改憲手続を緩めたい?
       ──憲法九六条変更策の真意 192
 11 一度も変えていない日本の憲法は恥ずかしい?
       ──比較の中で考える憲法改正 196
 12 壊憲から改憲への流れは続く
       ──いま、日本国憲法の底力を示すとき 200

日本国憲法 205
あとがき 221

著者情報

森英樹

名古屋大名誉教授、龍谷大名誉教授。1942年、三重県生まれ。『主権者はきみだ〔新版〕』(1997年・初版1991年、岩波書店)、『憲法のこころに耳をすます』(1997年、かもがわ出版)、『憲法の平和主義と国際貢献』(1992年、新日本出版社)など著作多数。

大事なことは憲法が教えてくれる

大事なことは憲法が教えてくれる 日本国憲法の底力

定価1,760円
(本体1,600円)

2015年11月