
池田大作氏が姿を見せなくなって8年。いま、“池田はずし”を鮮明にした動きが目立ち始めた。いきなり教義・本尊規定の変更から始まった2014年以来の「創価学会の“変貌”」を、綿密な分析データで読み解いていく。「平和・人権」の看板に隠された特高警察との過去や現政権との癒着なども掘り起こしてリアルに解明する。注目の書き下ろし!
目次や構成
- 第一章 安倍自民党政権を支える創価学会
- 自民党の「支持母体」—2つの宗教潮流
- 安倍=創価学会の「特別な運命」
- 公明党—その「立党の精神」
- キャスンティングボートから政権入りへ
- 創価学会が決め、公明党が動く
- 第二章 〝変貌〟する創価学会—〝脱池田〟への急転回
- [第1弾] 2014年 教義・本尊規定の変更—大石寺「大御本尊」との決別—
- いきなり教義・本尊規定の変更から始まった
- 池田氏の宿願=「魂の独立」
- 教義・本尊をめぐる内部論争
- [第2弾] 2015年 池田開祖化と〝クーデター〟—全則前文を全面変更—
- 〝クーデター〟人事=ポスト池田の明暗
- [第3弾] 2016年 「創価学会仏」=未来の経典の謎—ポスト池田の〝組織本仏〟—
- 前代未聞の概念
- 不可解な2つの謎
- [第4弾] 2017年 「会憲」の制定—SGI統合と会長権限強化—
- 会則とほぼ変わらない会憲なのに
- SGIを傘下の組織と明記
- 「SGI提言」と〝代作〟の変化
- 〝池田はずし〟を鮮明にした名護市長選
- [4つの「変貌」の意味] 新しい権力の集中化と政権依存の深化
- 4年連続の会則改編とは何だったのか
- 根強い不信と組織再整備
- 第三章 創価学会・公明党「平和・人権」の実相—書き替えられる「歴史」—
- 「平和・人権」の一人歩き
- 「カメレオン政党」の面目
- 学会=池田「外護」と「現世利益」主義
- いつから創価学会は「平和」教団になったのか?
- 特高警察との隠された過去
- 言論出版妨害に見る改ざん体質
- 終末を迎える『新・人間革命』
- 第四章 深化する創価学会の主導
- 選挙と「広宣流布の戦い」
- 強まる首相官邸との関係
- 学会が直接、政治・政局に関与
- 〈集団的自衛権の場合=14年〉
- 〈大阪都構想と「密約」=14年〉
- 〈選挙をめぐる官邸=学会連携〉
- 〈政策決定も=軽減税率をめぐって〉
- 問われる憲法との整合性
- 資 料
- 創価学会の組織・機構
- 創価学会・公明党の主要年表
著者情報
柿田睦夫
1944年高知県生まれ。宗教ジャーナリスト。主な著書に『霊・超能力と自己啓発』(1991年)、『現代こころ模様』(1995年)、『現代葬儀考』(2006年)、『悩み解決! これからの「お墓」選び』(2013年)いずれも新日本出版社刊。

創価学会の“変貌”
定価1,760円
(本体1,600円)
2018年9月